派遣保育士で働くメリットとデメリット。向いている人の特徴とは

保育園で働くには、正社員とパート社員、アルバイトの他に、派遣保育士として働く働き方があります。

派遣というと、不安定なイメージがありますが、働き方によっては魅力がたくさんあります。そこで派遣保育士として働くメリットについてご紹介したいと思います。

派遣保育士の最大の魅力と言えば、時給の高さです。

派遣保育士としての働き方が気になっていた人は早速チェックしていきましょう。

派遣保育士で働くメリット

派遣保育士として働くメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

時給が高い

派遣保育士として働く最大のメリットは、なんと言っても時給の高さです。
厚生労働省が調査した「企業規模別新規学卒者の初任給の推移」によると、平成29年の大学卒の初任給の平均は207,800円でした。

ちなみに、最短で保育士の資格を取得できる短大卒の場合180,600円なので、18万円前後となります。

これに対して派遣保育士の時給は地域や施設形態によっても違いますが、1200円から1400円かそれ以上の時給になります。

  • 常勤で働いた場合は月給が18万円
  • 派遣保育士なら時給が1200円から1400円。

数字をみてもピントこないですよね。もう少し細かく見ていきましょう。

通常は週休2日で、一日8時間勤務が基本なので、月の労働時間は、8時間✕22日=176時間になります。

この176時間を常勤の給与にあたる月給18万円で割ると、1022.7円、つまり時給は1023円です。

時給として見てしまうと低いですが、常勤職員は社会保険への加入や、ボーナス、そして退職金を含めると雇用は安定しています

これに対して派遣保育士は、1200円から1400円と正社員の保育士よりも時給が200円から400円程度高くなり、仮に正社員と同じ時間の176時間働いたとすると、

1200円の場合✕176時間=211,200円

1400円の場合✕176時間=246,400円になるのです。

この月額の違いからも時給の高さが分かりますよね。

派遣保育士という働き方は、子育てと両立したい方や、多くの園で経験を積んでみたい方、その他、月額の給与を優先して働きたいという方におすすめです。

参考:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」

基本的に残業は発生しない

上記の金額を見てもらうと分かるように、時給が高い分残業が発生すると多く給与を支払わなければいけません。そのため派遣保育士は基本的に残業はありません。 シフト通りの勤務で休日も確保できるため、仕事とプライベートとの両立が可能です。

有給や休みが取りやすい

保育園では保育士がローテーションを組み、シフトで働いていますが、人手が足りない場合は配置を優先するため休みが取りづらいということも。

しかし、派遣保育士は、派遣元である派遣会社と、派遣先である保育園との間で契約が取り交わされているので、休みが保障されているのです。

残業もなく、休みも取りやすいということは、子育てと仕事で時間的な制約がある人にとっては優しい働き方といえるのではないでしょうか。

保育園の人間関係で困ったときには、派遣元に相談できる

保育圓は女性が多く働く職場なので、人間関係の悩みはつきものです。

中には考えや価値観が合わず、保育に支障をきたす関係になってしまう人もいるほど。

園長や主任に相談することもできますが、相談した内容が他の保育士に漏れてしまうことを考えると、なかなか相談しづらいものですよね

その点、派遣保育士は登録している会社に籍を置いているので、第三者の派遣元に相談できるというメリットがあります。

もちろん、情報が漏れることはありませんし、嫌なことや愚痴を吐き出す場所があるというのは、大きな安心につながるのではないでしょうか。

保育園に合わなかったら、契約期間後に異動が可能!

派遣保育士は多くが3ヶ月や、半年、そして1年という契約期間を設けて、契約に基づいて働いています。辛いことがあっても一定の期間我慢すれば、他の圓に異動することも可能なのです。

ある意味、割りきって仕事ができるのも、派遣保育士のメリットの一つかも知れませんね。

派遣保育士で働くデメリット

時給が高く、休みも取りやすい派遣保育士ですが、当然デメリットも存在します。

どのような点があるのか見ていきましょう。

ボーナスがない

派遣保育士は時給制なので、働いた時間数に時給をかけて給与として支払われます。
手取りとしては、常勤職員よりも高めですが、ボーナスがないというデメリットが存在します。

手取りを多くもらいたいのか、それとも、年収で考えた時に多く貰えるほうがいいのかは、個人の判断になってくるのです。

例えば、上記の例で初任給18万円と時給1200円の保育士の年収について考えてみましょう。
分かりやすくするために、基本給のみで各種社会保険などの税も除いた金額で計算してみます。

常勤保育士Aさんの基本給は180,000円✕12ヶ月+賞与2ヶ月(夏と冬)=2,880,000円
派遣保育士Bさんの時給は1,200円で、1日8時間勤務で週5日、1ヶ月で160時間働いた場合の収入は、
1,200円✕160時間✕12ヶ月=2,304,000円となります。

常勤保育士との金額の差は、576,000円という大きな開きがでることに。
でも、残業がなく、休みも確保される。
合わなかったら契約期間が満了したら別な保育園で勤務できる。
対価の代わりに自由度が高いというのがデメリットでもあり、メリットでもあるのです。

あなたが働くなら、お金を優先しますか?
それとも、勤務時間や休みなど、働く環境ですか?

契約期間による弊害やしばり

派遣保育士で働く場合、体調不良で休みになった保育士の代わりに保育園で働くこということも考えられます。

その場合、3ヶ月という短期の契約期間になりますが、保育園内の人間関係もよく、保護者との信頼関係もできて働きやすい。
今まで勤務した保育園の中で一番働きやすい保育園かも。と思っても、契約期間で勤務が終了となります。

まれに、契約の延長をするケースもありますが、派遣として働く場合、どんなに居心地の良い職場でも期間の定めがあることを頭に入れて仕事をしなければいけないという覚悟が必要です。

また、一生懸命仕事をしていても、就業規則に違反した行為などが見られた場合、保育士の変更を余儀なくされる場合もあるのです。

その場合、別な保育園を紹介してもらい、同じように派遣保育士として勤務することになりますが、「保育士を変えて欲しい」と保育園側から要請があったとすると気持ちのよいものではないですよね。

派遣=第三者として扱われる傾向も

保育園の中には、常勤と非常勤、または正社員とパートという職種の人が働いていますが、派遣保育士は、外部からの派遣なので、第三者として扱われてしまうこともあります。

常勤の打ち合わせに出席できないケースや、行事の担当を任せてもらえないことも。
保育園内の情報共有として、常勤のみのグループLINEに自分が招待されていないことが分かった時も、ショックを受けるかもしれません。

ただ、これらのことも踏まえて、派遣保育士として割り切って仕事をすれば、ストレスを感じることも減るので、子どもたちにじっくり向き合うことができると考えると気持ちも楽になるのではないでしょうか。

派遣保育士で働く人の声

時給が高く、残業がない。休みも保障されているが、さまざまなデメリットもある派遣保育士ですが、実際に働いている人はどのように感じているのでしょうか。

エンパワー・サポート株式会社が調査したアンケートをご紹介したいと思います。

  • 決まった時間にあがれるので、プライベートの時間を充実させられるようになりました。(K子さん)
  • 自分の希望が通り働きやすいと思います。ある程度、割り切って「自分は自分」というところを強く持っていると、職場でもスムーズに働くことができると思います。(のりえさん)
  • 私は、子どもは手がかからなくなりましたが、親の世話や自分の体力を考え、フルタイムで働くのはむずかしい・・・でも仕事はしていたいと思っていたのですが、なかなか自分の思う時間帯の募集がなく、今回初めて派遣で働いてみました。希望の時間帯の仕事なので満足しています。(コロママさん)

出典:エンパワー・サポート株式会社

皆さんそれぞれの人生の中で、いろんな思いを描きながら派遣保育士という仕事に満足して働いていることが伺えます。

派遣保育士に向いている人・向いていない人

派遣保育士にはメリットとデメリットの両方がありますが、実は派遣に向いている人と向いていない人がいるのです。

それはズバリ!こちら

向いている人

向いていない人

自分が向いていないのに、派遣で働くとやっぱり合わなかった。辞めたいという悪いサイクルに陥ってしまうので、性格やライフスタイルに合わせて選ぶようにしましょう。

派遣保育士が辞めたい理由や退職の仕方などはこちらの記事で詳しく解説しています。

派遣会社の選び方

  • 派遣保育士は、デメリットもあるけど、私の働き方に合っているかもと思った人は、派遣会社に登録してみませんか。

でも、何を基準に選んだら良いのか分からないという人のために、派遣会社の選び方について紹介したいと思います。

希望するエリアに対応しているかどうか

まずは、希望する勤務地に派遣会社が対応しているかどうかが重要なポイントになります。
関西に住んでいるのに、都内の求人しか扱っていなければ、登録する意味がありません。

派遣会社の対応エリア(全国対応)

派遣会社の対応エリア(エリア限定対応)

コーディネーターがキャリアプランを汲み取ってくれるかどうか

上記の対応エリアを確認したら、無料の会員登録をして、担当のコーディネーターに希望を伝えて、派遣先を紹介してもらいます。
派遣会社とは長い付き合いになるので、コーディネーターとの相性は大事なポイントになってきます。

派遣先を見つける前の条件ヒアリング
就業中の悩み相談
契約満了に伴い、次の派遣先の選定など。

1社に絞るのではなく、複数の会社に登録してキャリプランを汲み取ってくれるかどうか、慎重に確認する時間を取りましょう。

派遣先を紹介して、その後のフォローがない場合は、悩みや問題に直面しても一緒に解決してくれるパートナーになってくれません。

「この会社のこの人となら、なんでも相談できる。」という担当者に巡りあえるよう、相談しながら選んでみることをおすすめします。

まとめ

いかがでしたか。派遣保育士にはメリットがたくさんある分、契約終了という辛い場面に遭遇することも少なくありません。

しかし、子育てと仕事との両立を実現したい人や、経験を積みたい人にとっては魅力的とも言えるのではないでしょうか。あなたに合った働き方の一つとして、派遣保育士という選択肢も検討してみてくださいね。

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