新卒で採用されて保育園で働くことになったのに、人間関係で悩み退職するか続けるか迷っているあなた。新卒1年目の退職は、誰が見ても印象がよくありません。
「新卒」「1年目」という言葉に押しつぶされ、新卒でも保育士辞めたいと思った時、解決するための方法についてご紹介したいと思います。
新卒で退職する人はこんなにいる
参考:厚生労働省「平成28年 社会福祉施設等調査」
夢や希望を持って保育士になったとしても、どんな保育園でも理想と現実とのギャップはあるものです。
厚生労働省が毎年調査している「社会福祉施設等調査」(平成28年度版)では、社会福祉施設における採用者数と退職者数が公開されました。
この結果を見ると、保育所における平成27年10月1日~平成28年9月30日までの採用数は全国で43,278人なのに対して退職した人はなんと!29,030人にものぼります。
その比率は1.4人に1人が退職していることに!
内訳を細かく見ていくと、公立と私立では採用される数も違いますし、その分退職者の数も多くなるという結果になりました。
うち、平成27年に学校を卒業したもの、つまり新卒で採用され退職した数を見ると、数は少なくなりますが、公立、私立と共に退職した人がいることが分かります。
実態としては少ないですが、これだけの人たちが新卒で入るも、退職の道を選んだことが分かると、自分だけではないと安心するのではないでしょうか。

就活と現実とのギャップはつきもの
新卒で保育士になった人の多くは、就職活動を通していろいろな保育園を見学し、説明会に参加して、最終的には自分の判断で応募する保育園を選んでいます。
しかし、説明会では、良い人材を採用すべく、保育園の華やかな部分を学生に見せ、応募してもらおうと悪い部分には蓋をする傾向があります。
どんな保育園でも、良い面と同じように課題や問題点の1つや2つは必ず存在するものです。しかし、マイナスやネガティブな要素を客観的な情報として得る機会がないため、理想と現実とのギャップに苦しむ人も少なくないのです。

保育士として働くのなら、退職まで同じ法人で働きたいものですが、就職活動で得た情報と、現実との違いもあることを考えると、思い当たる節もあるのではないでしょうか。
新卒で退職するベストな時期とは
辞めたい理由にもよりますが、体調を崩してしまうような場合は無理は禁物です。精神的に辛い場合は、医師の診断書を提出すれば、病欠で休むことができます。
でも、休んで同じ職場に戻っても、嫌な思いをするなら、思い切って保育園を辞めたいと思った時、ベストな時期はあるのでしょうか。
退職する時期ですが、運動会や発表会など大きなイベントの前後は、準備や片付けなどがあるため、避けた方が良いでしょう。
退職するのに適した時期としては、12月末、もしくは3月末が無難です。12月末で退職するためには、その2ヶ月前の10月末3月末で退職するためには、その2ヶ月前の1月末には、園長に退職に意向を伝えます。
退職に関するルールを守れば早期退職でも大丈夫
社会福祉法人や株式会社が運営している保育園では、就業規則で退職に関するルールが定められています。このルールを守れば、次の保育士の採用を進めることができますし、周りに迷惑をかけず辞めることができます。
絶対にダメなのは、無断欠勤をしてそのままフェードアウトしてしまうこと。
家族や親戚が病気になった、亡くなったなど、明らかな嘘をついて出勤しなくなること。
今月いっぱいで辞めさせてくださいと。直近の日にちで急に退職を伝えることです。
周りに迷惑をかけず、最後まで保育士の仕事を全うすれば、必ずあなたに合う保育園に巡り会えることができるので、働く上でのルールを守ることを意識するようにしましょう。
新卒で辞めるリスク
新卒1年目で早期退職した場合、履歴書には経歴として記載しなければいけません。1年以内に退職するということは、この人に仕事を任せられるのか。また同じように嫌なことがあったら退職するのではないか。とネガティブなイメージを持たれてしまいます。
早期退職は、書類選考でマイナスイメージを与えてしまうことを頭に入れておきましょう。
では、早期退職者は、転職できないのかというとそうではありません。必ずといっていいほど、退職の理由を聞かれるので、面接官を納得させられるような理由を整理しておくこと。
そして、保育士として働く際には、今まで以上に努力していくという姿勢を見せることで、印象を変えることも十分可能なので、安心してください。
マイナスはプラスに変えられる
新卒でなくても、退職はマイナスイメージがつきものです。でも、体調を崩してまで続けていても保育士としての夢を叶える事はできません。
「辞めて転職する!」と決断するならマイナスを変えられるのはあなた次第です。辞めるリスクを知った上で、今後どのように仕事に取り組むのかという姿勢を見せれば、採用につながるので、あきらめず今後の人生を自分で切り拓いていきましょう。
保育士として働く選択肢の整理
常勤もしくは社員として働いた場合、次の転職も同じように常勤という働き方を選ぶ人も多いものです。しかし、保育士の働き方は多様化しているので、常勤以外にも選択肢が多く広がっているので、この機会に働き方について再確認してみませんか。
保育士が転職をする上での働き方は、以下の種類があります。
気になるものはありましたか?覚悟を決めて転職するなら、自分の考えや将来に近い働き方を見つけ、方向性を定めた上で保育園を探したほうが効率的です。
これらのアドバイスをしてくれるのが、転職支援サービスのコンサルタントです。
良き理解者になってくれるので、各社の特徴をチェックしてみてはいかがでしょうか。
転職先の保育園探す方法
人生の一大決心をして転職するなら、次は絶対に失敗したくないものです。給与などの条件はもちろん、働き方や人間関係など、いろいろな情報を集めて最終的に保育園を選びたいものですが、どうやったら、自分の理想に近い保育園を選ぶことができるのでしょうか。
次は絶対に失敗したくないと思う人におすすめするのが、保育士の求人を扱う転職支援サービスです。
- 無料の会員登録
勤務形態・施設形態・通勤可能なエリア・希望給与額・福利厚生のチェック・就業開始日
- 求人紹介
- 面接の日程調整
- 合否(内定 or 辞退)
登録は無料で、保育士側に料金は一切かかりません。保育士を1人紹介して採用されると、保育園側に紹介料を支払ってもらう仕組みです。
そのため、ひとりひとりのニーズを聞き取り丁寧に対応してくれるのです。保育園を紹介してもらい、応募するかどうかは、保育士の判断になるので強制されません。
履歴書の添削や面接指導なども行ってくれるので、はじめて転職する人は、転職支援サービスを利用したほうが、効率的に転職活動を行うことができるのです。
まとめ
いかがでしたか。早期退職した経歴は残りますが、その印象を払拭できるかどうかは、面接での立ち振舞で大きく変わってきます。一度や二度の失敗はあって当然。大事なのはこれからどういう保育を行っていきたいのかというあなたの気持ちです。
「転職してよかった。」「あの時辞めて良かった」と思えるよう、求人探しのプロの力を借りて前を向いて歩いていきましょう。陰ながら応援しています。