保育園の園長として勤務しているけど、転職してスキルアップしたいという人や、転職を機に園長という責任ある立場でがんばっていきたいと考えている人も多いのではないでしょうか。
一般の保育士求人と違い、園長の求人はチェックしなければいけないポイントがたくさんあります。こここでは、保育園の園長求人を紹介してくれる転職サイトについてご紹介したいと思います。
園長になる経験年数の目安
園長になるための経験年数について明確な規定はありませんが、0歳児・1歳児・2歳児・3歳児・4歳児・5歳児のそれぞれのクラス担任を複数経験していること。目安として10年以上の保育士経験があると望ましいでしょう。
しかし、これはあくまで目安なので、職務経歴書や面接で過去の経験をアピールすることは十分可能です。
園長が選ばれる仕組み
まずは保育園の園長が選ばれる仕組みについてチェックしていきましょう。
既存園は異動もしくは主任が持ち上がりで園長になる
複数の保育園を運営している法人は、他の保育園から園長が異動してくる場合と、主任が持ち上がりで園長になるケースがあります。
新しく採用された園長が既存の保育園に配属されるのは、経験がある保育士に限定されるので、園長経験がない場合は、法人内で経験を積んで主任からスキルアップを目指す方が賢明です。
園長を経験したことがある保育士なら、新規採用でも問題ありませんが、これから園長を目指すなら法人内で主任から昇格するケースを選んで確実にスキルアップしていく方法を取りましょう。
園長経験者なら、今までの職務経歴書の整理と面接でのアピールを。
これから園長になりたいという人は、やる気と、どんな保育園を作っていきたいのか具体的に話せるように練習しておきましょう。
オープニング保育園の園長として新規採用
オープニングの保育園は、ゼロからルール作りや子供たちの環境を作っていかなければいけません。チーム作りが得意な人や、保育士同士で協力しながら進めていける若い即戦力が求められます。
オープニング保育園は、ある程度法人が計画的に作っているのでコンスタントに求人がありますが、非公開求人として募集が多い状況です。
オープニング保育園の園長を希望する場合には、転職サイトに登録して、園長希望であることを伝え非公開求人を紹介してもらいましょう。
園長候補を募集している法人もある
保育園の立ち上げは、法人として計画されていることから、園長候補として募集している法人もあります。
さくらさくみらい保育園や、グローバルキッズでも園長の求人募集を行っていますが、応募するタイミングや入職するタイミングで配属される保育園が変わる可能性があります。
給与と施設形態、法人のバックアップ体制などを踏まえて慎重に判断する必要があります。
給与と通勤ルートだけで決めるのは危険
園長になるメリットのひとつとして、給与が一般の保育士よりも高くなることや、責任ある仕事ができることに魅力を感じるものです。
しかし、園長になるためには、経験年数や保育士をまとめる統率力、そして地域や保護者と円満な関係を築くコミュニケーション能力も求められるため、一般の保育士よりも人物が重視されます。
そのため、安易に給与額や通勤ルートだけで選んでしまうと、力量に合っていない施設を任されてしまうことになり、ストレスが溜まってしまうということも。では、どんな点に着目して選んだらいいのでしょうか。
経験がどれくらい基本給に加算してもらえるか
園長に給与は一般保育士よりも高く設定されていますが、基本給がどれくらいなのか、年代別の保育士給与の平均よりも上であること。そして、今までの経験がどれくらい基本給に加算してもらえるのか応募する前に確認する必要があります。
厚生労働省が調査した資料を基に、年代別保育士の給与平均は以下の表をご覧ください。
所定内給与額 | ||
男性保育士 | 女性保育士 | |
保育士全体 | 262,700円 | 238,100円 |
35~39歳 | 275,800円 | 252,700円 |
40~44歳 | 405,600円 | 248,400円 |
45~49歳 | 314,600円 | 254,300円 |
50~54歳 | 268,600円 | 235,200円 |
55~59歳 | 220,600円 | 251,600円 |
これらを踏まえた上で、経験年数が加味され、プラス@として園長としての役職手当などが加算されます。しかし、園長の基本給は施設形態や規模によっても違うので、転職サイトを利用して、金額の妥当性をチェックしてもらう必要があります。
法人のバックアップ体制も大事
園長の仕事は、保育園の管理、監督という立場になりますが、すべての責任を一人で負うことはできません。園長の悩みを共有しサポートしてくれるバックアップ体制があることも、保育園で働く保育士と通ってくる子供たちの安心。安全が守られる大事な要素になります。
園長任せにすることなく、園長をサポートしてバックアップしてくれる体制があるかどうかは、求人票では判断できません。
募集要項で知ることができない情報を転職サイトの担当者経由で集め、総合的にどこの保育園に応募するのか決めるのも、転職を成功させる秘訣となるのです。
管理できる施設形態や定員を見極める
保育施設は多様化しており、小規模の保育園から定員が100名を超える大規模な保育園もあります。また、小規模でアットホームな雰囲気で運営できる事業所内保育所や、認可外の保育園などもあるので、経験や力量に合った施設、そして受け入れている子供の定員を踏まえて選ばないと、キャパシティーをオーバーしてしまいます。
一般の保育士として働くのと、園長として勤務するのでは勝手が違うので、自分に合った施設形態を選ばなければいけません。
でも、管理する立場としてどの施設が向いているのかというは分からないもの。そこで、転職サイトの担当者に相談して、今までの経験や園長としてどんな施設でチャレンジしたいのかを伝え、あなたに合った保育園の求人を紹介してもらいましょう。
転職サイトを上手に活用する
保育園の園長になるためには、一般保育士よりもチェックしなければいけないポイントがあり、適性を見極めて上で応募する保育園を選ぶ必要があります。園長の求人を扱く転職サイトに登録して、プロの視点からアドバイスを受けながら、あなたに合った保育園を探すお手伝いをしてもらいましょう。
転職サイトは、転職にまつわるさまざまなサポートをすべて無料で受けられるのですが、担当者も人間なので相性があります。 仮に合わない場合は、信頼できない人と一緒に進めても良い結果に結びつきませんし、ストレスが溜まるだけ。また、保育士が転職に何を求めるのか、汲み取る力や実現する実行力が求められるので、相性を見極めるために、複数のサイトに登録して比較することがポイントになります。 確実に転職を成功させるためにも、かけるべき労力だと捉えて、複数のサイトに登録してこの人なら任せれるという会社を見つけましょう。転職サイトは複数登録して相性を見極める
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園長の求人を紹介してくれる転職サイト
園長の求人に強い転職サイトは、数多くの保育士求人を扱い、保育業界に精通しているマイナビ保育士とキララサポート保育がおすすめです。決して一人で判断せず、相談しながら園長としての基本給の相場や、あなたに合った保育施設を紹介してもらうお手伝いをしてもらいましょう。 求人は募集が出るタイミングがあるので、思った時にすぐに登録することで、チャンスを掴むことにつながります。転職を成功させるなら、転職サイトに登録してサポートを受けましょう。 それぞれの転職サイトの口コミからみるデメリット。そして登録するメリットについて詳しく解説していますので合わせてご覧ください。