転職活動を進めていく上でやり方はたくさんありますが、意外と見落としがちなのが、入職前に保育園を見学するということ。
どんな点に注意してチェックすれば、働く環境を事前に確認することができるのでしょうか。
そこで保育園を見学する際に見て欲しいポイントについてご紹介していきたいと思います。
保育園の見学を行うメリット
保育園の見学を一緒に行うメリットは、求人票では分からない現場の様子を見ることができるという点です。求人票では働くメリットが記載されている場合もありますが、実際に働いてみないと分からないという点も多いものです。
無事に内定をもらい、働いてみると理想と現実とのギャップを感じ「こんなはずではなかった」と再び仕事のことでの悩みを増やさないためにも、気になる保育園は見学をするようにしましょう。
保育園の見学でチェックして欲しいポイント
実際に保育園を見学する際には、どのような点を見たら良いのでしょうか。
具体的に注目して欲しい点をまとめてみました。
保育理念と保育の実態
保育園には必ず保育士が目指すべき共通の目標でもある、保育理念があります。保護者にも保育理念を知ってもらうべく、玄関やホールに掲示してある保育園もありますが、職員室や事務室など保育士の目に止まりやすい所に貼ってある保育園もあります。
この保育理念が掲示されているかどうか。そして保育理念を元に保育が行われているか確認してみましょう。
保育理念は保育園や法人によって違う
保育理念はどのようなものがあるのでしょうか。保育業界大手が運営する保育理念を参考に見ていきましょう。
- 自ら伸びようとする力
- 後伸びする力
- 五感で感じる保育
- 心も体も健やかで明るく元気な子
- 友達と仲良くできる思いやりのある子
- なんでも自分でしようとする子
- 陽だまりのような保育園
- 地域と共に育つ保育園
- 子どもと共に輝いていける保育園
「育つ力を育てる」わたしたちは子どもが生まれたときから持っている「自ら育とう」というチカラを安心と信頼に満ちた環境で愛情をもって支援します。
人生で最も重要な時期の人間教育を目指します
- 寛容な人間
- 聡明で愛情深い人間
- 探究心の旺盛な人間
- グローバル社会で活躍できる人間
各保育園の理念や方針を見ていくと、それぞれに違いがあることが分かります。これらの目標を元に、どれだけ保育士が同じ志を持って保育にあたっているかはチームワークという点で非常に重要なポイントになるのです。
保育業界大手が運営する保育理念と転職するためのテクニックについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
保育士の人間関係
保育園の見学では、普段の様子を直接見ることができます。ここでチェックして欲しいのが、保育士同士の人間関係です。
気を使いながら仕事をしていないか。先輩保育士の顔を伺っていないか。チームワークを乱すような保育士の言動がないか。キーパーソンとなる保育士の存在があるかどうかも、派閥の有無を確認する判断材料になります。
保育士がにこやかな表情を浮かべながら子どもたちに接する姿があれば、やりがいを感じ仕事ができる職場であることが伺えます。
逆に、緊張した面持ちで、誰かの視線を感じながら保育をしているとするなら、人間関係で何かあるのかもという予想がつくのではないでしょうか。保育士一人ひとりの表情にも注目してみてくださいね。


園長の人間性
保育園では、さまざまなトラブルがあった場合、園長がリーダーシップをとってまとめていかなくてはいけません。
人間関係でトラブルに発展しそうな場合でも、園長が素早く対応することで、未然に防ぐことも可能です。しかし、保育観が強すぎる園長や、リーダーシップが取れない人なら、危機管理能力も低く、良い環境の中で仕事することは期待できません。
子どもや親に対する「あるべき論」を強く持っている園長は、その価値感を保育士に押し付けてくる可能性もあるので要注意です。


保育環境と環境整備
次は、保育園の中の環境について目を向けてみましょう。子どもたちが作った制作物が掲示されているでしょうか。季節に合わない装飾がそのままになっていませんか。
また、遊具がきちんと整備されているか。小さなブロックやゴミが落ちていないか。これらは当たり前のことですが、環境に目が向いていない場合、保育士の余裕がないことが伺えます。
当たり前のことが当たり前にできなくなってしまう職場ということは、何か問題があるのかもしれません。
子どもへの接し方
子どもへの接し方も、保育者の気持ちが表れてしまうポイントになります。子どもを注意する言葉が多い他、子どもに伝わらない抽象的な表現や指示語が多い場合、子どもたちの気持ちに寄り添えていない証拠。
やはり、保育士の心に余裕がないと、一方的な保育になってしまっているかもしれません。少しでも「その言い方はどうなのかな?」と思う部分があったら、保育士の疲れが出ているのかもしれませんよ。
保護者との関係
最後は、保護者との関係についてです。お迎えに来た時、適度な距離を取れているのか。近過ぎず、遠過ぎない距離を保てているか、会話の中から汲み取ることができます。
今後働くかもしれない保育園では、保護者との連携は必要不可欠!クレームに怯えることなく、良好な関係が築けるかどうかも分かるので保育士と保護者タオの会話にも耳を傾けてみてください。
個人で連絡するのはハードルが高い
保育園の見学は、実際に働く現場を見ることができるので、とても有効な機会になります。
しかし、気になった求人の見学が可能かどうかは、聞いてみないと分かりません。電話連絡して、趣旨を説明し見学の予約を取るまでには、電話のかけ方や用件の伝え方など、応募者であるあなたが気をつけなければいけない点がたくさんあります。
実際に行ってみると、事前の準備や電話連絡など手間がかかるので、個人で予約をするまではハードルが高いというデメリットもあります。メリットがあると分かっていても、面倒なものはやりたくないものですよね。
では、個人で連絡する以外、保育園の見学をする方法なないのでしょうか。
転職支援サービスを利用して見学の調整をしてもらう
保育園の見学を行うには、転職支援サービスを利用するという方法があります。
登録は無料!保育士の要望を聞き取り、見学の日程調整など代理で行ってくれるのが、保育士の求人に特化した転職支援サービスなのです。
保育園側もこれから採用する人がどういう人なのかは気になる部分なので、園に来てもらってどのような人なのか確認したいという思いもあります。
その橋渡し役をしてくれるのが、転職支援サービスのコーディネーターなのです。見学を設定してもらったけど、実際に見てみたら、イメージと違ったという場合は、代理で連絡してくれます。保育園が決まるまでサポートしてくれるので心強い見方になってくれるのではないでしょうか。
なぜ、無料で利用できるかというと、保育士を一人紹介することで紹介料が保育園側から支払われるので、保育士を紹介することが売上に直接つながるためです。
まとめ
いかがでしたか。転職活動をするなら、面接と保育園の見学はセットで行うのがベストです。複数の園を見学すると比較する材料も増えてくるので、保育園で面接をしてもらえるよう、転職支援サービスを上手に利用してみてくださいね。