保育士の転職にハローワークがおすすめできない5つの理由

転職活動をする時に、一番身近なのがハローワークです。「転職するならハローワークだよね」と考えている人も多いのではないでしょうか。

いつも混雑して多くの人が利用していますが、実はハローワークは保育士の転職にはおすすめできません。

そこで、ハローワークを利用するメリットと注意点についてご紹介したいと思います。

ハローワークを利用する2つのメリット

ハローワークは厚生労働省が管轄する行政機関なので、誰でも利用することができます。住んでいる地域によって担当する窓口が違うので、詳しくは厚生労働省の「全国ハローワークの所在案内」をご覧ください。

ハローワークを利用するメリットは大きく分けて2つ。どのようなものがあるのか見ていきましょう。

全国の求人情報が閲覧できる

ハローワークの求人検索では、全国の求人情報をチェックすることができますし、公共の職業紹介所なので無料で利用できます。

初回のみ登録のために行かなければいけませんが、ハローワークカードが発行されたら、庁舎内にある端末で検索できるので、自宅でネット環境がない人でも簡単に調べることが可能!

希望する勤務地や、就業形態、職種に給与額などの必要事項を入力して検索をかけると、条件にあった求人が一覧で出てきます。

それを一つずつ確認していき、受けてみたい保育園があったら、窓口にいって紹介状を書いてもらいます。

家族の転居や引っ越しが決まっている場合は、わざわざ転居先まで行かなくても情報が見られるので便利ですよね。

初回に登録すれば無料で全国の求人の閲覧と紹介が可能です。

無料で利用でき、自宅でも検索できる

この求人検索はインターネットを利用するので、自宅でも求職番号を入力すれば、閲覧することができます。ハローワークは無料で利用できることから、平日でも常に混雑しています。

そのため、求人は自宅で確認しておき、ハローワークでは紹介状を発行してもらうだけにすれば、効率的に就職活動を進めることができるのです。

保育士の転職にハローワークがおすすめできない理由

メリットがあるということは当然デメリットも存在します。そして特に保育士が求人を探すのに注意して欲しい点が5つあるので、それぞれについて見ていきましょう。

求人票が分かりづらい

ハローワークは全国で共通の書式を用いていることから、求人票が統一されています。しかし、見る部分が多過ぎて非常に分かりづらく、確認するポイントはなんと!18項目にも及びます。

ハローワーク求人票

【ハローワークの求人票で見る項目】
① 受付年月日・紹介期限日
② 就業場所
③ 職種
④ 仕事の内容
⑤ 雇用形態【正社員・正社員以外(契約社員、嘱託社員等)・常用型派遣労働者・登録型派遣労働者の4種類で表示】
⑥ 雇用期間
⑦ 必要な経験等 必要な免許資格
⑧ 年齢
⑨ 賃金
⑩ 賃金形態
⑪ 昇給・賞与
⑫ 就業時間
⑬ 休日等
⑭ 入居可能住宅・託児所
⑮ 選考等
⑯ )試用期間
⑰ 求人条件特記事項・備考
【求人票裏面】
⑱ 地図・採用担当者等
参考:東京ハローワーク
えっ!こんなに見なきゃいけないんですか?
そうなんです。この全てを一つずつ確認していかなければいけません。気になる保育園が複数あったら、これを一つずつ確認していくとなると、見るのも嫌になるものですよね。

転職の細かなサポートが受けられない

求人票で分からない部分があり、相談したくても常に多くの人が利用しているため、待ち時間が長いというのもデメリットの一つ!

そして、全業種に対応しているため、保育業界の細かな情報までは把握しきれていないので、相談しても的確なアドバイスやサポートが受けられません。

相談するにしても待ち時間が長く、待ったのに有益な情報は得られず、自分で調べ、自分で応募先を選ばなくてはいけないのです。18項目にも及ぶ求人票だけで、応募先を選ぶというのは至難の技ですよね。

紹介状を発行してもらえるのは5社まで

時間帯によっては、待合室でひたすら順番を待ち、待った上で紹介状を発行してもらえるのは5社まで!紹介状を発行してもらうには平日にハローワークに行く日を作らなければいけませんし、なるべく多くの保育園を受けたい人は、何回も通わなければいけません。

働きながら転職活動をする人は、時間を作ってハローワークに行くことさえ難しいのではないでしょうか。

ブラック求人を見抜けない可能性も

求人端末に入っている情報は、全てハローワークの書式に基づいて記入されています。
似たような文言が並ぶので、何を基準に選んだらいいのか分かりません。

文字だけでは保育園の雰囲気も分かりませんし、無料で求人が掲載できることから、ブラック企業やブラック保育園が迷い込んでいる可能性もあり、見分けるのが非常に難しいのです。

ハローワークで求人を見つけて応募したんですが、意地悪な保育士が多くて辞めました。

待遇面を見て応募し、実際に働いてみたら違っていたということも少なくありません。最初からブラックな職場に応募したいと思う人はいませんし、求職者の判断に委ねられているので、もしかしたら求人票の文言だけを見て判断してしまう可能性もあるのです。

紹介状発行から面接まで手間がかかる

自分で検索し、応募する場合には紹介状を発行してもらいます。そして面接の日程調整や、内定を辞退する場合にはそれも自分で行わなければいけません全て自力で行うので非常に手間がかかるのです。

しかも、ハローワークは公共機関であることから利用できる時間が場所によって違いますが、8:30~19:00前後まで。仕事をしながら転職活動をする人は、その時間内にハローワークに出向くのは不可能に近いのではないでしょうか。

手間がかかる上に待ち時間が長い!そして、紹介状を発行してもらうために、行く時間を確保しなければいけません。

ましてや、応募するかどうかの正しい情報が得られないとなると、ハローワークで求人を探すのはデメリットが多いと言えるのではないでしょうか。

ハローワークが向いている人と向いていない人

保育士全員がハローワークで求人探しはしない方がいいのかというとそうではありません。
向いている人と向いていない人がいるので、自分がどちらに当てはまるか考えてあなたに合った方法で転職活動をするのがベストです。

【ハローワークで求人探しが向いている人】

  • 管轄するハローワークが近所にある人
  • 自分で調べるのが好きな人
  • 時間的な余裕がある人

【ハローワークで求人探しが向いていない人】

  • 仕事をしながら転職活動をしたい人
  • はじめて転職活動する人
  • 誰かに相談しながら応募先を決めたい人
  • 絶対に次の転職は失敗したくない人

自分で調べるのが好きな人には、ハローワークが合っているかもしれません。しかし、はじめて転職する人は、リスクがあるので、転職支援サービスを利用してプロの目からアドバイスしてもらいましょう。

特に保育士の求人に特化した転職支援は、年々増加傾向にあるので、あなたに合った会社を選ぶことが重要なポイントです。

転職支援サービスの利用の仕方

転職支援サービスの利用の仕方

転職支援サービスの利用の仕方は簡単!スマホやインターネットから無料の会員登録をして、連絡を待ち希望の条件を伝えて保育園を紹介してもらいます。

自分で探しながらコーディネーターに相談してアドバイスしてもらうことも可能です。
紹介してもらった保育園に応募する場合は、コーディネーター経由で、面接の日程調整をしてもらいます。給与をもう少し上げてもらいたい場合は給与の条件交渉もお任せできるのです。

面接に出向き内定をもらえたけど、ちょっと違ったという場合も、コーディネーター経由で内定辞退も可能!

あなたの変わりに保育園と交渉してくれる他、窓口になってくれるので、はじめての転職でも心強い見方になってくれます。

全て無料で受けられるサービスで、安心して利用してみてはいかがでしょうか。ハローワークを使うより、効率的かつあなたに合った保育園を紹介してもらえるので、使わない手はありません。

まとめ

厚生労働省が毎年調査している保育士の有効求人倍率は2.34倍(2016年11月時点)という数字が公表されました。この数字の高さからいっても、保育士は売り手市場ですし、職場を選べる時代です。しかし、求人が多ければ多いほど、選ぶのも難しくなってくるので、無料で利用できる転職支援サービスを活用して、情報を仕入れて見てくださいね。

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