保育士の資格がなくても働くことができる、保育補助ですが実は辛い思いをしながら続けている人も少なくありません。
辛いけど、子どもたちはかわいいし、退職するのは最終手段。
その方法を模索しているあなたのために、保育補助の仕事が辛いと思った時の向き合い方について考えてみたいと思います。
保育補助の悩み


掃除や雑務の日々
保育補助は保育士の補助という位置づけですが、実際に勤務してみると、掃除や片付けなど雑務しか担当させてもらえないケースも少なくありません。
ゴールがなく掃除が終わっても次の作業。
子どもたちと関わりたいと思っても、次々に振られこなしていく日々。
「掃除をしたくて保育補助になったんじゃない!」と分かっていても「こんなはずでは」と感じている人も多いのではないでしょうか。
子どもと関われない
掃除が終わると次は片付け。まるで、子ども達と接することも禁止されるかのような振る舞いを受けると、資格がないことにショックを受けるものですよね。
保育士や子ども達から「きれいにしてくれてありがとう」と言ってもらえればモチベーションを保つことができますが、黙々と指示された仕事をこなすだけでは保育補助を選んだ意味がありません。
常勤やパートとは違う身分の差
掃除や片付けなどの雑務以外にも、差別とも取れる環境に疑問を抱く場面もあります。
それは、園長をトップに主任、保育士、その下にパートの保育士がいて、さらにその下に保育補助がいるというみえない壁が存在するたのです。
中には、常勤の方が偉いといった雰囲気を醸し出す保育士も。
子どもの前では大人はみんな一緒のはずなのに、目に見えない上下関係が保育補助という立ち位置を更に悩ませているのではないでしょうか。
子ども達も無意識に理解している
年中や年長になってくると、意味が分からなくても、なんとなく大人の上下関係に気付いてくるものです。
「○○先生は偉くて、○○先生はパートなんだよ」と思ったことを口に出す子どもも。本人は悪気がなく言っているのですが、保育補助=掃除をしてくれるおばさんと思っているかもしれません。
子どもたちにそう思わせてしまうのは、やはり、常勤保育士とパート保育士、そして保育補助の間にある見えない上限関係を見抜いているのかもしれません。
保育補助は保育園の考え方によってさまざま
保育園は園長を筆頭に、どのようにな保育を提供していくか日々模索しています。
責任ある仕事は常勤が行い、常勤が対応できない部分はパートさんや保育補助さんにお願いするという共通の考えを持っている保育園もあるのです。
保育補助の仕事内容に決まりはないため、保育園によって考え方が違います。良い保育園に巡り会えれば、保育補助でも子どもたちと関わる機会もたくさんあります。
しかし、ブラックと呼ばれる保育園では、運営がワンマンで公平性に欠ける部分など、さまざまな問題点が潜んでいるので、保育補助として働く場合は、職場選びは非常に慎重にならなければいけません。
辛い時に実践して欲しい仕事の向き合い方
辛いからと言って辞めていたら、キリがないですし、仕事の向き合い方を変えるだけで、状況が変わるなら、変えてみる価値はあります。
では、どんな方法があるのでしょうか。
悪い見本を見ることができたと考える
不公平な仕事しか与えず、保育園の中だけの人間関係に頼っている保育士は、きっとどこの保育園に行っても同じ行動をするでしょう。
保育よりも自分の立ち位置の方が気になる人に、良い保育が提供できるでしょうか。悪い見本を見ることができ、貴重な体験だと思うと気持ちが楽になるのではないでしょうか。
その悪い見本を心に刻み「自分ならこうする」と自分に置き換えて見ることがあなたの視野を広げてくれます。
保育士の接し方を学ぶ
保育園の中には、意地悪な保育士もいますが、それを良く思わない保育士もいるものです。
しかし、少数派は何も変えることができないことから合わせているだけ。
そんな保育に熱心な人を見つけて、どのように子どもたちに接しているか、言葉がけや動き、子どもの褒め方や注意の促し方を生きた教科書として学ばせてもらいましょう。
悪い見本と良い見本を比較すると、よりよい保育の形が見えてくるかもしれません。仕事をしながら体感できるなんて、そんな機会はないのではないでしょうか。
常勤保育士になるためのモチベーションアップに
もし、保育補助ではなく資格を取って保育士として働きたいと考えるなら、今受けている状況を原動力に変えてみましょう。
「自分ならこういう保育がしたい」
「常勤と保育補助との関係もこのように改善したい」
といろいろなビジョンが浮かんでくるものです。
目標が出来たら、保育士資格取得に向けてモチベーションを上げて取り組めるのではないでしょうか。

辛い経験をした人だからこそ、働く職員の気持ちを理解することができるのです。
保育補助は辛かったけど、良い勉強になったと思える日がきっとくるので、それまでは目標に向かってがんばりましょう。
辛いなら環境を変える
保育補助の仕事は保育園によってまちまちなので、辛い状況が続くなら環境を変えるという方法もあります。保育園にはそれぞれ独自のルールが存在するので、働いてみないと分からない部分がたくさんあります。
思い切って退職し、違う保育園で保育補助の仕事を探してみましょう。ここで大事になってくるのが、人間関係の良い保育園や、保育補助に対して理解のある保育園を選ぶということ。
求人票ではこれらの情報を知ることができないので、転職支援サービスを利用して保育補助の仕事を紹介してもらうのです。
保育士の求人を扱う転職支援サービスに紹介してもらえば間違いありませんし「今まで悩んでいたのが嘘みたい」と思うような職場に巡り合えるかもしれません。
保育補助は保育園からは求められる存在
保育補助を求めている保育園はたくさんあります。
それは、掃除や片付けをする人を探しているのではなく、一緒に保育してくれる仲間を求めているのです。
資格がなくてもできることから、学生も可能ですし、子育て経験を生かせる場所の一つでもあります。
合う場所を見つけることが大事!
人間は一人一人性格が違います。保育園も、働く保育士も同じ環境はありません。その分、職場選びを間違えなければ、働きやすくもなりますし、逆に働きににくくなってしまうのも紙一重なのです。
違う場所で保育補助として再チャレンジしてみたいという人は、保育補助の求人を紹介してくれるサイトに登録し、希望の条件を伝え、保育園を紹介してもらいましょう。
- 会員登録キャリアアドバイザーから電話 or メールで連絡希望する条件を伝える
- 求人紹介希望する条件を合った保育園の求人を紹介
- 面接を受ける保育園を複数選んで日程を調整してもらう。
- 見学の調整も可能
- 面接面接対策
- 希望者には、履歴書の添削や面接対策を実施
- 代理で給与の条件交渉も可能
- 内定を辞退したい場合は代理で伝達してもらえます。
- 合否内定内定後のフォローと入職手続きに向けてサポート
登録は無料ですし、利用料は一切かかりません。
プロに相談することで、希望に近い保育園を紹介してもらえますし、応募するかどうかはあなたの判断なので強制されることはありません。
今の状況を話して、保育補助が良いのか、それとも別な選択肢があるのかという相談にも乗ってもらえます。保育補助として働きたいのなら、あなたに合う場所を見つけること。そのためにはプロの力を借りるのが一番です。
自分で探すこととの大きな違いは?
インターネットで「保育補助 求人」と検索すれば、募集している施設が一覧で見ることができるようになってきました。しかし、自分で探すということは、保育補助に理解のある職場かどうかは情報だけでは読み取ることができません。
保育士専門の転職サービスに登録すれば、ある程度自分で探してから、「この保育園はどうですか?」と相談することもできるのです。
まとめ
保育補助の仕事は、縁の下の力持ちとして保育園を陰ながらサポートする大事な仕事です。辛いと感じたらそのままにせず、対処できることをやってみる。それでもだめなら環境を変えて再出発してみましょう。