できれば、同じ保育園や法人で働き続けたいと思うものですげ、保育士同士の人間関係に疲れ、転職すべきか、このまま我慢して働き続けるべきなのかは迷う部分ですよね。
そこで、20代保育士が転職する時に注意すべきポイントや転職の選択肢についてご紹介したいと思います。
20代保育士が転職で注意しなければいけない点
まずは、20代で転職をする時、注意しなければいけない点について考えてみましょう。具体的にどんなことに意識したらいいのでしょうか。
20代前半か20代後半か
同じ20代でも、ダメだと思ったら早めに転職した方がいいのか、それとも石の上にも3年ということわざがあるように、3年は我慢した方がいいのか気になる部分ですよね。
在職期間が5年と、2年では印象が変わってくるものです。悩みを持ったまま仕事をしていても、体にも良くありませんし、子どもたちや親を心配させてしまうことにもつながります。
大事なのは、履歴書と職務経歴書を丁寧に作成し、面接でアピールすることです。ブラック保育園があることは、面接官も分かっています。
どのような理由で退職したのか、そして保育園ではどんなことをやっていきたいのかという目標が明確であれば、あなたを採用したいと思うでしょう。
退職理由によっては印象が悪くなる
面接では人間性を確認されます。本当にこの保育士を採用して大丈夫かどうか。また同じように辞めてしまわないかどうかをチェックされるのです。この判断材料になるのが、退職理由です。
「先輩保育士にいじめられて退職しました」と話してしまうと、保育士同士の連携が苦手な人物かもしれないと思われてしまいます。

前の保育園は、人間関係が嫌で辞めました、あと給料も安かったんです。

この人大丈夫かしら。入ってすぐ辞められたら困る
答え方によっては採用されないケースもあるので、面接対策を行い、練習しておくようにしましょう。
転職グセがついてしまう
今の職場を辞めることは勇気がいることですし、できれば子どもたちの成長を見守っていきたいと思うものです。
でも、辛さに耐えきれず転職できた場合、転職に対するハードルが下がってしまいます。そのため、「次の保育園がダメでも、また転職すればいい」という発想になってしまうため注意が必要です。
保育士の需要は高いため、求人も多く、転職を繰り返す保育士も少なくありません。いくら経験があっても、転職回数が多いと不利になってしまうので、次の転職は人生最後と考えるようにしましょう。
経験年数が少ないため、給料アップは期待できない
転職の時に気になるのが給与です。できれば少しでも給与を上げたいと思うかもしれませんが、20代は保育士としての経験年数が浅いため給与アップは見込めないと考えておいた方がよいでしょう。
転職をする場合、前職の給与をもとに基本給を設定するため、前の職場より下がるということは考えられません。
それは、保育士にとってマイナスですし、下がってまで転職したいと思う人はいないためです。20代で転職を考えるなら、給与は二の次、法人の将来性や、研修体制、福利厚生の充実など将来性を重視して選ぶようにしましょう。
20代の転職で給与アップは見込めませんが、実は裏技があるのです。それは・・・転職支援サービスを利用して給与の交渉をしてもらうという方法です。おすすめの転職サービスは記事の最後に書いてあるので最後までチェックしてみてください。
20代保育士の平均年収
厚生労働省が調査した資料によると、20代保育士の平均給与と年収は以下のようになります。
所定内給与額 | 年間賞与その他特別給与額 | 年収 | ||
男性 | 20~24歳 | 219,300円 | 343,700円 | 2,975,300円 |
25~29歳 | 219,200円 | 408,500円 | 3,038,900円 | |
女性 | 20~24歳 | 213,000円 | 431,500円 | 2,987,500円 |
25~29歳 | 246,400円 | 628,300円 | 3,585,100円 |
これはあくまで平均なので、交渉次第では給与アップも十分見込めます。それを実現させてくれるのが、保育士の求人を紹介してくれる転職支援サービスのキャリアアドバイザーです。
20代で転職するメリット
20代で転職するなら、気をつけなければいけない点がたくさんあります。でも、安心してください。20代だからこそ、保育園側が求めるニーズも存在するのです。ここからは、20代で転職するメリットについて見ていきましょう。
第2新卒としての需要も高い
法人が新卒を求める理由はズバリ支払う給与を抑えられるということ。そして若い分柔軟性があるという点です。中途採用は経験年数に応じて給与の差をつけなければいけないのに対して、新卒は最低保障額からのスタートになるためです。
そして「若い」ということから、柔軟性が期待でき、法人が求める保育士に育てられるというメリットがあるのです。そのため、新卒と同じように第2新卒を求める傾向があります。
第2新卒に明確な定義はありませんが、短大専門学校を卒業したなら、23歳位、大学卒業なら25歳前後が第2新卒として想定されます。
体力が期待できる
若いということは、体力もありますし、保育園では若い力は必要不可欠!特に運動会や大きな行事がある時は、道具の搬入を伴うため、若いパワーが求められます。
意欲も高い20代は、指示をすれば動いてくれるので保育園には必要な年代なのです。
協調性・柔軟性があるため適応しやすい
社会に出て数年の経験であれば、まだ何色にも染まっていない状態になります。「仕事を覚えたい」という意欲があるため、積極性が期待できます。
進んで仕事に取り組み、指示に従いながら吸収していく。新しい風を保育園に吹き込んでくれるキーパーソンともなりうるのです。
法人側は、若い力にさまざまな期待を寄せています。そのチャンスをつかめるかどうかはあなた次第!どのように進めていったら良い保育園に巡り会えるのか見ていきましょう。
ネットに慣れているため、情報収集力がある
20代は、SNSやインターネットを活用し、さまざまな情報を入手することができます。アプリやSNSを使って、情報収集する他転職活動のツールとして活用している人も多いのではないでしょうか。
これは一見当たり前のように思えますが、インターネットやスマートフォンに馴染みがないと、有益な情報をタイムリーに得ることができません。その点、20代は日常的に情報に接しているので、情報収集力が他の年代に比べて強いのです。
この情報収集力を使うのが転職を成功させるポイントの一つ!保育士の求人はたくさんあるため、求人に特化したプロに相談して進めるのが一番なのです。
20代保育士の転職の選択肢
注意点や、20代で転職するメリットについて見てきました。ここからは、実際に転職するための選択肢についてご紹介したいと思います。
公務員として公立保育園に勤務
保育士として働く上で、給与や待遇は切り離せないものです。5年後はどうなのか、貯金はできるのか、考えだしたらきりがありません。給与面での悩みを解消したいなら、公務員保育士として自治体の試験を受けてみましょう。
ということです。定年後に限らず、自主退職した場合でも退職金が支払われるのは魅力ですよね。この公務員試験ですが、年齢制限があり、自治体が定める年齢を超えると受験することができません。
競争率は高いですが、安定した待遇を望むならチャレンジしてみる価値はあるのではないでしょうか。
大規模園で保育の経験を積む
保育施設は多様化しているため、形態によって、運営方法も変わってきます。自分のやりたいこと、そして性格に合った施設を選ぶことが長く働き続けられる秘訣なのですが、経験を積むという点を重視すると、定員が100人を超える大規模園での勤務は貴重な財産になります。
忙しい毎日を過ごすことになりますが、積極的に仕事を覚えようと思う20代にはピッタリな職場なのではないでしょうか。
もちろん、得意と不得意があるので、大規模園だけではなく他の施設でも経験を積むことは可能です。若いうちにしかできない経験をするためにも、臨機応変な対応力が求められ、子どもの数が多い園も選択肢の一つですよ。
異業種への転職
社会人デビューしたのに、思っていた世界と違ったということも少なくありません。嫌な社会を見てしまうと、保育士以外の仕事をしてみたいと思うものです。20代なら、吸収力も高い年齢なので、思い切って異業種に転職してみるという選択肢もあります。
ただし、興味があることや、得意なことを生かせる仕事を選びましょう。給与が高いことや、面白そうというという理由で選ぶと失敗してしまう可能性があります。
保育士から異業種への転職にはメリットとデメリットが存在しますが、詳しくはこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
無料相談を利用してベストな職場探しを
保育士の働き方は、常勤にパート、契約社員に派遣社員、紹介予定派遣などさまざまな働き方があります。しかし、自分ではどれが合っているのか分かりません。
そこで、無料でキャリア相談ができる転職支援サービスを利用してあなたにあったベストな職場を紹介してもらいましょう。
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まとめ
転職は決して悪いことではありません。むしろ次のステージに進むためのステップなのではないでしょうか。どの年代でも転職するにはメリットとデメリットが存在します。プロに相談しながら、自分に合う施設を選ぶことがその後の人生をより豊かにしてくれるのです。