保育士が退職を考えた時、ベストな時期とはいつなのでしょうか。退職が受理され周りに迷惑をかけない時期があるとしたら、知りたいと思うものですよね。
そこで、保育士が転職するベストな時期と、辞める時期の考え方についてご紹介したいと思います。保育士の求人には募集が多くでる求人ピーク期というのもあるので、活用法について見ていきましょう。
求人の出るタイミング(求人ピーク期)
出典:厚生労働省「保育士の有効求人倍率の推移(全国)」
厚生労働省が調査した、保育士の有効求人倍率の推移によると、保育士の求人が出るピークは1月~3月!
これは、年度末に年長さんを送り出してから辞めるという人や、新学期となる4月に新しい職場でスタートしたい人が多いため、退職者が多くなり、求人倍率も高くなっています。
そんな1月の求人倍率はなんと2.76倍!他の月を見ても、保育士の求人が多い状況です。
求人ピーク期に保育園を探すメリット
保育士の求人は1年中多いですが、特に多いのが上記の表でも分かるように、1月にピークを迎えます。それは、3月末に退職予定者を抱えるため、その補充のため募集が多く出る傾向にあります。この求人のピークを知っていると得られる4つのメリットがあります。
求人が多いということは、オープニングスタッフを募集する非公開求人もも増えます。
運が良ければ待遇アップにつながるかもしれません。しかし、選べる選択肢が多い分、個人で膨大な求人から選ぶことは不可能に近いということも頭に入れておきましょう。
求人が多い時期に転職を成功させる秘訣はズバリ!保育士専門の転職支援サービスを利用すること。
担当のコーディネーターに相談して、希望の条件に近い保育園を探してもらうことが、転職を成功させるポイントになります。
辞める時期の考え方
退職をするにあたっては、時期やタイミングを見極めないと、他の保育士に迷惑をかけてしまう他、後々トラブルに発展する可能性もあるので辞めるタイミングは非常に重要です。
一番トラブルがない辞め方としては、3月に卒園児を送り出した後に辞める年度末退職です。
円満退職を望むなら、子どもたちを送り出す3月を目安にして、今から次の転職先を選ぶ活動期間に当ててみても良いのではないでしょうか。


保育園の流れを視野に入れて計画
保育園は4月に新しく園児を迎え、3月には年長さんを送り出します。この流れを汲み取った上で退職の時期を決めるという方法もあります。
他の保育士に迷惑がかからないことを考えると、4月の受け入れ時期と子どもたちが環境に慣れる夏前までは避けた方がベスト。
しかしどの時期であっても、子どもたちの保育は継続して行われますし、4月と5月は絶対に退職者がいないのかというとそうではありません。ルールを守って円満退職できるように計画を立てれば年度途中でも辞めることは可能です。
ただし、無断欠勤や欠勤からのフェードアウトは他の保育士に迷惑をかけてしまうので、絶対にやってはいけません。
年度途中退職
「3月までは、メンタルが持たない!」という人は、年度途中に退職することも可能です。その場合、今月で辞めるのか来月末で辞めるのかで大きく変わってくるので、「今すぐ」ではなく、計画を立てることが重要になってきます。
退職日を決めるのに大事になってくるのが、法人の就業規則を確認するということ。保育園には働く上で労働条件や規則が書かれた就業規則がどこの保育園にもあります。
その中には退職にまつわる規定が定められており、退職を希望する日の何ヶ月前までにどのような方法で退職の意思を伝えるのか義務付けているケースもあります。
この定められた日を過ぎての退職は認められないこともあるので、就業規則内の退職の項目で確認しておきましょう。
行事が終わったことを区切りに退職
保育園には運動会や発表会など節目の行事があります。行事の前後は忙しくなるので避けた方がベスト。
保育園全体で、子どもたちの様子を保護者に見せてあげたい!と士気が高まっている時に「退職させてください」と言われたら「なんでこの時期に辞めるの?」と思うものです。


行事に向けてギクシャクした中で取り組まなければいけませんし、余計ストレスになってしまうものですよね。行事を終えてひと段落した月末に辞めるのか、それとも行事に取り組む前に辞めるのか、保育園の雰囲気を見ながら慎重に判断するようにしましょう。
心身に支障をきたしている場合は早めに受診を
頭痛や吐き気、腹痛や倦怠感など、心身に支障をきたすような状態の場合は早めに受診して医師の指示を仰ぐようにしてください。
無理は禁物です。
まとめ
一度保育園内のトラブルや保育士同士の関係に疲れてしまうと逃げ出したいという気持ちに支配されてしまうものです。どうしても耐え難い場合は、年度途中に辞めることも視野に入れて、退職の伝え方もアドバイスしてくれる転職支援サービスのコーディネーターに相談してみましょう。相談できる相手がいるのといないのとでは、転職に向けてのモチベーションも大きく変わってくるものです。