職場体験で中学生を受け入れ、コレだけは伝えたい保育士のやりがい

皆さんの保育園では職場体験で中学生を受け入れたことはありますか。
将来に希望を持っている中学生だからこそ、保育士としてのやりがいを伝えてあげたいものですよね。

そこで、職場体験で中学生を受け入れた時、保育士としてのやりがいを伝えるポイントについてご紹介したいと思います。

受け入れる保育士側の配慮も大事

職場体験に来た中学生の中には、保育園に通っていた生徒さんや、親が保育士など、何かしら保育園と繋がりを持ち保育園に希望を出す人が多いものです。

楽しかった思い出や、子どもの頃保育園の先生に優しくしてもらえたことなど。当時の淡い思い出を胸に緊張した面持ちで職場体験がスタートします。

中学生ともなると身長も伸び、外見は大人と同じですが、2年前には小学生、そしてその6年前には保育園や幼稚園に通っていたので、園児との距離も大人以上に近いものです。

しかし、思春期真っ只中の中学生は、園児と触れ合う時にぎこちなさが見え隠れするものでで、恥ずかしい気持ちと緩和させるような保育士側の配慮も大事になってきます。

園児と中学生をつなぎ先生という意識を持たせてあげる

まずは、自己紹介から。
生徒さんの名前を聞いて、園児が呼ぶ名前を早めに決めてあげることも、子どもたち同士が交流するきっかけとなります。

女の子なら、下の名前をとって、◯◯先生
男の子には、下の名前か苗字がいいか確認を取ってから決めてあげると良いでしょう。

呼び方が決まれば後は子どもたち同士で距離を取り合うので大丈夫。
この導入がうまくいけば、生徒さんの緊張がほぐれるのも早いですし、その分園児と信頼関係を気づくのも早くなります。

保育士は子どもたちの成長を身近に感じることができる

◯◯先生と呼ばれることに照れながらも、少しずつ子どもたちの中に入っていく中学生の小さな先生達。子どもたちに溶け込んでいくのを見ながら、少しずつ保育士として気をつけるポイントややりがいを伝えていきます。

早速、折り紙で作った作品を職場体験の先生にプレゼントする心優しい子も!

すかさず、

あい
◯◯ちゃん、上手に出来たね。◯◯先生にプレゼントするの?先生すごく嬉しいと思うよ

と最初は生徒さんがなんて返したらいいのか迷わないように、ナビゲーションしてあげるのもポイントです。

職場体験の生徒さんは、言葉を探しながら「ありがとう。嬉しいよ」と伝えるでしょう。
そのタイミングを見て、作ってくれた子の今と少し前の様子を比較して話してあげると、どれくらい成長しているかを具体的に伝えることができます。

あい
少し前まではハサミでまっすぐに切るのが難しかったけど、上手に切れるようになったね。
まっすぐって難しいんだよね。上手に出来たからもう一回切って先生に見せてくれる?

と伝えると、作った園児も喜んで職場体験の先生に見せてあげることができます。

一ヶ月前というと、つい最近のことのように思うかも知れませんが、園児にとっては成長が凝縮された期間の一つ。

何がどのように成長したのか、具体的に説明してあげると、その成長に寄り添えることが保育士のやりがいにつながる、と感じ取ってもらえるのではないでしょうか。

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保育士は心と体、二つの成長を感じられる

言葉のボキャブラリーが増えていくのは、接している保育者にとってはまさに成長に直面している時。でもその一瞬はすぐに過ぎ去ってしまいますが、他の保育者と共有することで、二重にも三重にも喜びが増してくるものです。

単語が増えるのと同様に、感情や気持ちの表現も増え、表現が増えると表情に表れてくるもの。これは実際に目にした人にしか分からない部分ですが、できることが増えるようになったことを本人に伝え、その上で職場体験の先生にも同じように伝えてあげましょう。

子どもたちの良い部分や成長を本人や保育士、そして保護者に伝える。
伝えたことを相手がイメージして、嬉しい場面をみんなで共有するのです。
これを繰り返していくと、職場体験にきた生徒さんも、できることが増えることの素晴らしさをイメージできるのではないでしょうか。

そして、下のクラスや上のクラスの子どもたちと交流している時には、体の成長を伝えるチャンスでもあります。年齢を重ねると成長するのは当たり前ですが、この当たり前のことにスポットをあて、比較できる時に伝えてあげましょう。

特に下のクラスと関わっている時には、お兄さんお姉さんになったことを、園児本人にも自覚させる良いチャンスなので、動かないロッカーや固定されたものを目安に、

あい
少し前はこのロッカーと同じ位の身長だったけど、◯◯くん背が伸びてお兄さんになったね。
と伝えてあげると、本人も周りも体の成長を共有することができるのです。

言葉が増えることで感情が増え、心が成長していく。
それと同時に体も成長していくという二つの側面に寄り添えるのは、保育士の大きなやりがいですよね。

保育士の仕事は命を預かる大事な仕事

保育園の中では、笑い声があふれる反面、トラブルやけんか、事故なども常に隣り合わせです。子ども達は楽しいことや、やりたいことに意識が向くため、危険回避能力がまだ未成熟。それを未然に防いであげるのが保育士の大事な役割の一つです。

例えば、室内で楽しくて走り回ってしまっている時、危険なものに注意を促しつつ、クールダウンになるように行動に制限をかけるなど。

転んでしまったら、ケガをしてしまいますし、状況によっては骨折や入院という大きなケガになることも少なくありません。

保育士の仕事は子どもたちの命を守る大事な仕事です。
事故やケガを防ぐためにいろいろな面から考え、行動や言葉で注意を促すかという話をしてあげると、保育士の仕事の重要さを伝えることができるのではないでしょうか。

保育士は国に認められた国家資格

保育士の資格は保育園で勤務するために必要な資格であること。
そして、児童福祉法に定められた国家資格であり、一生その資格を使って子どもたちと関わることができる、国に認められた資格です。
これから目指そうと思っている将来の先生のために、保証された資格であることを伝え、自信を持って保育士の勉強に取り組めるように背中を押してあげましょう。

保育士はあこがれの職業の一つ

保育士という職業は昔から人気があり、あこがれの職業の一つです。

ソニー生命株式会社は、中学生200人、高校生800人、合計1,000人を対象として「中高生が思い描く将来についての意識調査2017」を実施しました。

ソニー生命株式会社「中高生が思い描く将来についての意識調査2017」

将来なりたい職業(高校生)

女子中学生の1位が「歌手・俳優・声優などの芸能人」に対して、「保育士・幼稚園教諭」は6位にランクインしています。

トップ10に入っている職業の中には、「ゲームクリエイター」や、「YouTubeなどの動画投稿者」などは、現代の職業として注目が高まっているのかもしれません。

ソニー生命株式会社「中高生が思い描く将来についての意識調査2017」

将来なりたい職業(高校生)

女子高校生の将来なりたい職業を見てみると、1位が「公務員」になりやや現実的に将来を考えている様子が伺えます。

それに対して「保育士・幼稚園教諭」は、女子中学生のランキングと同じ6位という結果に。

女子中学生と女子高校生ではランキングが大きく違うのに対して、保育士はどちらも6位として安定的なポジションを確立しています。

現役保育士が語るやりがい

実際に現場で働く保育士は、どんなやりがいを感じているのでしょうか。

村上龍原作の本から派生した、中高生のための職業紹介を提供する13歳のハローワークでは、先輩インタビューとして現役保育士の声を紹介しています。

やりがい偏

子どもの成長、発達。職員が壁を乗り越えて成長した時。職員の仲間と大きな行事をやりとげた時。子どもが保育園生活を楽しんでいるなぁと感じた時。ごっこあそびで盛り上がった時。子どもと思いっきり遊んで楽しかった時。

出典:13歳のハローワーク

保護者や子どもから‟ありがとう”と言ってもらえること。子どもの成長を感じられた時。

出典:13歳のハローワーク

・運動会や発表会など行事の準備は大変ですが、子ども達が本番で今までで一番のものを見せてくれたことや、達成感や満足感に満ち溢れたキラキラした姿を見ることができた時。
・「せんせい、だいすき!」と言われた時。

出典:13歳のハローワーク

苦労している点

忙しすぎる。事務の時間が取れない。家庭との両立。

出典:13歳のハローワーク

子どもだけでなく保護者とのコミュニケーションも大切なので、話し方や伝え方が難しい。

出典:13歳のハローワーク

自分自身がコミュニケーション力、文章力がないこと(言葉のバリエーションが少ない等)

出典:13歳のハローワーク

保育士のやりがいはもちろんですが、課題の部分もきちんと伝えていくことは大事ですね。

やりがいと課題とのバランスは大事!

保育士の仕事は、子どもたちの反応をダイレクトに受けることができるので、大きなやりがいがあります。

しかし、その分子どもたちへの言葉がけや、安全管理、保護者対応などさまざまな業務を含んでいるので、常に課題と向き合いながら試行錯誤しなければいけません。

昨日までできなかったことが、今日できるようになると、成長を感じることができて嬉しいですが、褒め過ぎて子どものテンションが上がってしまい、ケガをさせてしまっては本末転倒です。

課題に目を向け過ぎてしまうと、神経質になってしまい、やりがいを感じられなくなってしまうことも。

職場体験をしてみて、

「先輩保育士さんのような保育士になりたい!」と思うか、

「大変そうだから、保育士じゃない仕事を探そうかな」

と思うかは、受け入れる側の保育士にかかっています。大変な部分や難しさがあっても良いので、それをどの程度話すか、どんな話し方をすれば、より興味を持ってもらえるかという点も意識しながら受け入れをしてみてください。

まとめ

いかがでしたか。将来、保育士を目指している生徒さんにとって有意義な時間となるように、保育士の仕事について正しい情報を伝えることが重要なポイントです。

大変なこともあるが、その分やりがいが大きい仕事だと思ってもらえるように、課題や難しい部分についても伝えてあげると、より充実した職場体験になるのではないでしょうか。

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