新人保育士として保育園で働き始め、そろそろ疲れが出始める頃ではないでしょうか。特に新卒で社会人デビューした人にとっては、右も左も分からず毎日がはじめての事だらけ。
気づくと身体はだるく微熱がある。でも保育園には行かなくてはと葛藤している人も多いものです。そこで、新人保育士の体調不良の原因と、体調を壊さないために気をつけるポイントについて考えてみたいと思います。
生活リズムの変化
新人保育士が体調を崩す大きな原因として、保育園の勤務体制にあります。それは、早番と遅番があるため、生活のリズムが不規則になるためです。
分かっていても、若いから大丈夫という過信が身体のバランスを乱してしまっているのかもしれません。規則正しい生活を心がけて、疲れは次の日に持ち越さないように意識しましょう。

保育士としての責任や気苦労
生活スタイルが大きく変わると、生活そのものも一変します。そして、出勤すれば「先生」と呼ばれる立場になり、子どもたちの安全を最優先にしながら、保護者との関係づくりや保育士同士の連携など、人と人とのつながりに神経を使うのです。
保育士としての責任、そして気苦労が、社会人となってはじめて経験するため、体調を壊してしまうことに。
ストレスを溜め込まないよう、仕事の悩みを相談できる人を作ることも重要ですよ。悩みができたら同年代の保育士に話すだけでも、気持ちは軽くなるもの。一人で頑張りすぎず、保育士に頼ってみましょう。
理想と現実とのギャップ
保育士という仕事は、子どもたちと直接関わり、笑い声に包まれる仕事ですが、実は保育室では中腰も多く、抱っこやおんぶ、トイレや寝かしつけなど体力を使う仕事です。

ほとんど一日中動いていると言っていいほど、身体が休まる時がありません。なんとなく抱いていた、子どもたちとの関係が、意外と負担をかけてしまっているものです。理想と現実とのギャップに身体が悲鳴をあげているのかもしれません。
辛い時には早めに報告する
熱っぽさやだるさなど、明らかな体調の変化は自覚することができますが、なんとなく本調子でない場合も、先輩保育士に報告し、その後の勤務や保育について指示を仰ぎましょう。
先輩保育士の配慮で、子どもと距離を取るように配慮してもらえる場合もありますし、その場合変わりに入ってもらう保育士の手配もしなければいけません。
明らかに体調が悪いと判断された場合は、帰宅して休むよう指示が出る場合も。その時は周りにも迷惑をかけてしまうことになるので、無理はしないでその指示に従うようにしましょう。
無理をすると子どもにうつしてしまう
園長や主任は多くの保育士の状況を把握しています。そして体調次第では、休ませる指示を出す場合もあるのです。
それは、預かっている子どもたちにうつしてしまう可能性もあることと、他の保育士に対しての配慮もあるためです。

預かっている子どもたちに病気をうつしてしまっては本末顛倒。医師ではないので、病名の特定はできませんが、体調が悪い場合は無理して仕事を続けても意味がないので、早めに状況を伝えて指示に従うようにしましょう。
休んで体調を整える事も大事
新人保育士のあなたにとって、早く仕事を覚えたいと思う気持ちがあるので、休むという選択肢はないかもしれません。
しかし、身体が悲鳴をあげている状態では、良い保育は提供できません。しっかり休んで体調を整える事に専念しましょう。
体調管理は社会人の基本
保育園は、保育士によって成り立っています。一人でも保育士が欠けると、誰かにフォローに入ってもらわなければいけません。
社会人となって仕事をし、給料を得るので、体調管理は社会人として基本中の基本です。
仕事帰りに遊び過ぎて二日酔いというのは論外!生活リズムを整え、万全の状態で保育ができるように日頃から意識するようにしましょう。
シフトを確認して一週間の見通しを持つ
保育園のシフトを定期的に確認して出勤のイメージを持っておきます。月曜日と火曜日は早番で、水曜日から金曜日が遅番という日もあれば、一週間交代で早番と遅番が回ってくるケースもあります。
友達との予定があるなら、このシフトを頭に入れた上で計画を立てるようにしましょう。日にちを見間違えて、遅番だと思ったら早番だったという事も絶対に避けなければいけません。
今週のシフトが頭に入っていれば、空いた時間で予定を入れることもできるので、一週間分のシフトを頭に入れておくようにしましょう。
有給発生前は欠勤扱いになる
体調が悪い場合は、早めに連絡をして休ませてもらいます。この早めというのは、出勤時間の少し前ではなく、前の日の連絡でも良いのです。早めに連絡する事で、変わりに入ってもらう保育士を確保する事ができるためです。
体調管理を徹底しつつそれでも体調が悪い場合は早めに連絡をして休ませてもらいましょう。
ただし、入職して有給が発生するまでには半年ほどかかるので、休んだ分は欠勤として給与から減額される事になります。
健康はお金に変えられないので、日頃からの体調管理は給与にも影響する事を考えると、改めて気持ちが引き締まるのではないでしょうか。
分からない事は聞いてその日に解決する
生活リズムが大きく変わること。そして、慣れない仕事に励むことから気を使う場面もたくさんあります。何が分からないのか分からなくなってしまうことも少なくありません。
しかし、分からないことをそのままにして、自己判断で行い注意を受けるよりは、その都度聞いて指示を仰ぎ、なるべくケアレスミスも減らしていきましょう。
質問するという事は、一生懸命仕事を覚えたいという姿勢ですし、まとめて質問するという形を取りながら、少しずつ仕事に慣れていくようにしましょう。
ストレスを溜め込まない
体調を崩すもう一つの原因に、先輩保育士の厳しさや人間関係による疲労もあげられます。
今までは共通点がある友人と付き合えた環境でしたが、今は価値観や性格が違う人達と一緒に仕事をしなければいけません。
なるべくストレスを溜めないよう、休日には好きな事をしてリフレッシする。そして、保育士同士の人間関係が円滑に進むよう積極的にコミュニケーションを取るようにしましょう。
体調不良が続く場合、ストレスが原因という事も考えられます。保護者との距離の取り方や、理不尽なクレーム、子どもへの指示や注意の促し方や、保育園内に出回る黒い噂話など。
常にストレスにさらされる状況になるので、仕事が原因の場合は第三者に相談してみるという方法も有効ですよ。
まとめ
保育士は想像以上に体力や神経を使う仕事です。最初は気苦労も多いと思いますが、ペースをつかめばやりがいのある仕事になります。
体調不良の原因が疲れによるものなのか、それとも仕事でのストレスが原因なのかを見極めて1日も早く仕事に慣れる事を応援しています。