保育士の働き方の一つに時間外保育士という働き方があるのをご存知ですか。
知っているようで実は知らない、時間外保育士の仕事内容と給料、そして働くメリットについて考えてみたいと思います。
時間外保育士が働く時間とは
時間外保育士とは、保育園の開園時間の繰り上げや、閉園時間の延長に伴い、体制を整えるために入ってもらう保育士のことです。
実際に勤務する時間帯は保育園によって違いますが、
保育園での勤務は9時間拘束の8時間労働(内1時間は休憩時間)を勤務として定めている保育園が多く、以下のようなシフトを組んで交代で保育にあたります。
休みの希望や常勤の配置を決めた上で、足りない部分は非常勤保育士に入ってもらい体制を整えます。
早朝保育や延長保育の時間帯に常勤保育士がいないのかというと、そうではありません。
事故やケガなどが起きた時に対応するため、どの時間帯でも常勤職員は配置しているのですが、時間帯によっては常勤一人と非常勤保育士という体制で保育を行うことも。
しかし、朝の7時はどの家庭でも朝食の準備などで忙しいですし、夕方から夜にかけても家のことを行うので毎日は入れません。
そんな時に、時間外保育士に入ってもらい一緒に保育を行います。
昼間の時間帯は家事を行うが、朝早くや、夜なら働けるという人もいるので、一日数時間でも好きな仕事に関わることができ、なおかつ給与ももらえるということで、家庭を優先している保育士には人気がある働き方の一つなのです。
手当がつくので時給は高め
気になる時給ですが、早朝や夜は人手が不足してしまい、なかなかその条件に合う人を探すことが難しいことから、早朝手当や延長手当などの手当がつき、通常の非常勤保育士として働くよりは時給は高めになります。
時間外保育士として働く場合、勤務時間が朝7時から9時までの2時間
手当が20円ついたとして、週4日働いたとすると1020円✕2時間✕週4日✕4週=32,640円になります。
朝や夜の2時間働いただけで、30,000円から40,000円程度収入が増えるのは家計に余裕も生まれるのではないでしょうか。
時間外保育士の仕事内容は?
時間外保育士の気になる仕事内容ですが、早朝保育と延長保育はどちらも、園児の人数が少なくなることから、常勤の補佐的な業務になり、子どもたちの保育を行ったり、簡単な清掃などが主な業務になります。
利用人数は園によっても違いますが、開園時間が過ぎると少しずつ増えていき、閉園時間にかけて保護者が順次お迎えにくるので、子どもたちの人数も減っていきます。
そのため、早朝時間も延長時間も少人数の子どもたちを保育することになり、アットホームな雰囲気というのも魅力の一つです。
勤務時間が明確なので、仕事とプライベートのメリハリができる
早朝と延長保育はどちらも時間が決まっているので、保育園が必要とする時間帯で募集があります。そのため、希望する条件に合うかどうかが最初に分かるので、勤務時間ははっきりしており、残業はほぼ発生しません。
あらかじめ決められた日にちと時間に出勤し、時間になれば他の保育士が出勤するので退勤することができます。
同様に延長保育も終了時間が決まっていて、仮に保護者のお迎えが遅れそうな場合は常勤保育士が対応するので、残業することはないと考えてよいでしょう。
勤務する時間がはっきりしているので仕事とプライベートを両立させることも可能なのです。
面倒な人間関係に巻き込まれる可能性が低くなる
早朝と延長時間の要員として勤務する時間外保育士は、保育園で多い人間関係に巻き込まれる心配はありません。
朝も夜も保育士の人数が少ないですし、じっくり子どもたちと関わることができます。常勤保育士も、時間外を担当してくださるパートさんという意識を持っているので、割り切っているという傾向も。
そして、人手が足りない時間帯にきてくれるありがたい人材とも感じているので、丁寧に接してくれるケースも多いのです。
時間外保育士の需要は高い
朝7時からの出勤を毎日続けるとなると辛いですし、逆に閉園時間までの勤務も、その後は家に帰って寝るだけの生活になってしまうので、生活が不規則になってしまいます。
子ども達の人数は少なくても、ネックはやはり朝早く、夜遅いという時間帯です。
そんな時間に勤務してくれる時間外保育士は、なり手がないので実は需要が高く、保育園では時間外に入ってもらえる人を探しています。
誰かが朝、晩の数時間でも固定で入ってもらえるだけで、負担が少なくなるためです。
朝と夜に時間的な余裕がある人は、資格を生かして働いてみませんか。
時間外保育士は、保育士の資格が必要な園と、資格がなくても働くことができる保育園もあります。
子育て経験を生かして、空いた時間を活用している人も。
考え方次第では、空いた時間に仕事ができ、お金という対価で返ってくるというのは働く側にとっても保育園側にとってもメリットがあるのです。
求人の特徴
時間外保育士の求人は、公立の保育園で募集が多く出ています。それは、株式会社が運営する保育園では、若い保育士も多く時間的な制約がないため、常勤保育士でシフトが回せるためです。
時間外保育士として働きたい場合は、広報の求人情報をチェックするか、保育士の求人サイトに登録して紹介してもらいましょう。
広報は毎月発行される日が決まっているのに対して、求人サイトでは希望を伝えれば、条件に合った保育園をすぐに紹介してくれるため、早く働くことができます。
希望する勤務先が対応している会社に登録してみよう
紹介してもらうためには、希望する勤務地の求人を扱っているかどうかが大事なポイントになってきます。対応しているかどうかを確認したら、無料の会員登録をして相談してみてくださいね。
時間外保育士はこんな人におすすめ
一つでも当てはまるものがあったら、あなたは時間外保育士に向いているかも。
早速家族と相談して、働ける曜日と時間帯を確認して、保育園探しをしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
いかがでしたか。保育士として働く場合、常勤か非常勤という選択肢がありますが、空いた時間を活用できる時間外保育士という求人もあります。一日の中でちょっとした時間を上手に使い、子どもたちと関わることができる時間外保育士。 いつもより1時間早く起きて、家のことを済ませるだけで、働く選択肢も増えるので、興味がある人はぜひチェックしてみてくださいね。