保育園の園長に求められる4つの資質と目指すための2つの方法

保育士として働く中で、将来的には園長という仕事にチャレンジしてみたい!というキャリアビジヨンを持っている人も多いものです。

でも、保育園の園長になるためには、明確な基準があるのでしょうか。ここでは、園長を目指す保育士の資質と、目指すための具体的な方法について解説しています。

施設長の要件とは

園長の経験年数について、東京都の認証保育所には明確な基準があるのでしょうか。
東京都の認証保育所の設置基準の中には、対象児童や施設基準、規模や職員など細かく定められています。

その中の一つには職員(施設長)の要件が定められており、東京都認証保育所A型、B型とも以下のように定められています。

保育士資格を有し、かつ児童福祉施設等の勤務経験を有する者

参考:東京都保健福祉局

この規定によれば、保育士の資格を所持し、児童福祉施設等での勤務経験があれば施設長(園長)になりうることができるのです。

ちなみに、児童福祉施設等というのは、児童福祉に関する事業を行う施設のことで以下の施設が児童福祉施設に含まれます。

  • 助産施設(第36条)
  • 乳児院(第37条)
  • 母子生活支援施設(第38条)
  • 保育所(第39条)
  • 幼保連携型認定こども園(第39条の2)
  • 児童厚生施設(第40条)
  • 児童養護施設(第41条)
  • 障害児入所施設(第42条)
  • 児童発達支援センター(第43条)
  • 情緒障害児短期治療施設(第43条の2)
  • 児童自立支援施設(第44条)
  • 児童家庭支援センター(第44条の2)

保育園は第39条に定められていますが、保育園以外での勤務も勤務経験があるとみなされることになります。

しかし、具体的に経験が何年以上という定めはないので、設置する行政や、保育園を運営する法人の判断に委ねられているという現状があります。

では、どのようなことを基準に園長になるかどうかを判断しているのでしょうか。

認可・認証保育所での経験

園長の業務は、子どもはもちろん保護者や地域、関係機関との連携など多岐に渡ります。

そのため、これらの業務を行うためには、保育園での勤務経験があり、なおかつ国や都、行政の監視体制がある認可保育園や認証保育園での勤務経験があることを重要視している法人が多いようです。

日誌や行事などの書類の管理や、行政への報告や情報公開のため、マニュアルや指針にもとづいて運営しなくてはいけません。

認可保育園や認証保育所ではこれらが体系化されているため、園長の指導の元、一般保育士にも管理の徹底が指示されています。業務量が多いからこそ、保育園全体の運営も知らず知らずに習得できているのです。

園長を目指したい人は、認可保育園や認証保育所では、書類の作成は多くなるかも知れませんが、幅広い業務を知るという意味でも積極的に手を上げて担当するようにしてみてくださいね。

園長に求められる4つの要件

熱意

保育園の園長になると、これまではクラス単位で見ていたのと違い、保育園全体を見ていく、管理していくという強い熱意が求められます。

全体を把握するということは、簡単にできるものではありません。

子どもの名前やお迎えの時間帯、好きな遊びや課題となる部分など、全てが頭に入ってこそ、緊急時には経験の引き出しからベストな方法を指示できるのです。

熱意がない園長には、保育士は付いてきませんし、子どもや保護者からも信頼されません。

保育園全体を管理するという強い意思は簡単なようで実は難しいものなのです。

統率力

保育園には多くの保育士が働いています。保育士の個性を見極めて、保育士が働きやすい環境を整え、時には注意や助言、そして労いや褒めることも、リーダーには求められるのです。

今までは先輩保育士として見せてきたものを、意見が違う保育士をまとめていくのは容易ではありません。一人ひとりの意見に耳を傾け、保育園としてどの方法がベストなのかを見極めて判断していかなくてはいけないのです。

組織での仕事では、リーダーがしっかりしていれば、お互いにフォローする心の余裕も生まれます。

コミュニケーション能力

子どもや保護者、保育士や地域の人など、会話を通して信頼関係を作る事ができます。雑談力がなければ、会話は生まれませんし、信頼関係作るためにはコミュニケーションは必要不可欠!

仕事の報告・連絡・相談はもちろんですが、保育士に指導した後でも会話はフォローのツールとしても効果を発揮します。

ただ単に好きな事を話すのではなく、相手に合わせて話す内容を変えるなど高度なテクニックが求められるのです。

管理職としての管理能力

園長は、担当を持たず、全ての業務が滞りなく行われているのかを定期的に管理しなければいけません。その業務は多岐に渡ります。

特に下記の5項目は園長としての管理能力が試される場面の一つなので、オールマイティにこなしながら効率的に進めるタスク管理も非常に重要な部分になります。

  1. 保育園全体の把握と管理
  2. 保育士の指導・育成
  3. 外部との連携
  4. 予算管理
  5. 事務書類の把握・承認

過去に出会った園長を思い出してみてください。

常に忙しそうだが声をかけてくれる。気になったことは相談でき、的確なアドバイスをしてくれたことは、園長が園長に求められる事を知っているからこそ、努力していたのかもしれません。

最初は大変かもしれませんが、過去に接してくださった園長の事を思い出しながら自分なりのスタイルを築いていけば大丈夫!

園長は保育士の経験を生かせる集大成と言えるのではないでしょうか。

園長になるための選択肢

園長という仕事は、さまざまな業務を同時進行でこなしていかなくてはいけないため、誰もでもできる仕事ではありません。

また、園長は保育園には一人しかいなので、空きが出るか退職者が出ない限りなりたくてもなれないのです。

では、園長になるためにはどのような方法があるのでしょうか。

同じ法人内でキャリアップ

園長を目指すなら、勤務している保育園で主任に昇格し、その後園長になるというのが一番理想ですが、主任や園長が退職もしくは、異動にならないとそのポジションに空きはでません。

そのため、園長として働きたいという希望があるなら、事前に法人本部の担当者に意思表示をして伝えておきましょう。

あなたの力を見込んで、新規に開設する保育園で園長に抜擢されるケースや、異動で園長に昇格できるケースなど、チャンスはあります。

その際、法人によっては園長になるための資格要件を定めているケースもあるので、要件があるかどうかも合わせて聞いてみると良いでしょう。

転職して年度途中開設の保育園の園長に

在籍している法人の資格要件が、経験年数が5年もしくは10年以上という縛りがあるなら、それ以下の経験しかない場合、園長には昇格できないことになります。

同じ保育園で経験年数も積むという方法もありますが、思い切って新規開設の保育園を狙ってみてはいかがでしょうか。

新しく保育園を開設する時には、保育士の確保は必要不可欠ですが、それ以上に園長候補がいないことには、保育園を開園することができません。

園長職の求人の多くは、非公開で求人をかけて募集を行うケースが多いので、年度途中に開設する保育園を狙うか、もしくは4月オープニング園を目指すという方法があります。

園長になれば給料UPは望めますが、その分責任も倍に。

生涯現役の保育士を目指す中で、一度は管理職を経験すると園長の大変さや、周りの保育士への気遣いの大事さを再確認することができます。
やってみたいと思う気持ちがあるなら、道はたくさんあるのでチャレンジしてみましょう。

保育業界トップ5の園長給与

保育業界大手の会社では、どのくらいの給与がもらえるのか、下記の条件で調べてみました。

検索条件

  • 勤務地:東京都
  • 雇用形態:正社員
  • 職種:園長又は施設長候補
  • 施設形態:認可園

この結果を見ると、園長として応募しているのは、ライクキッズネクストが運営するにじい

ろ保育園だけ。

他の保育園では園長の募集がありませんでした。園長の求人自体がないのでしょうか。

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園長は非公開求人が多い

園長の求人は、新規開設でまだ情報を公開できないケースや、現在勤務している園長が退職するため、極秘で募集を行う場合などさまざま。

園長の求人が出ると、給与が高い分応募も殺到するため、最適な保育士を選定するまで時間がかかってしまうためです。

非公開にすることで、求める人物像に適した保育士を紹介してもらい、保育園の運営を統括してもらうためには、保育士の人材紹介を使うのがベストなのです。

あわせて読みたい

転職支援サービスを活用しよう

非公開求人は、インターネットで検索しても見ることができません。

それは、転職支援サービスを行う会社が、保育士の適正を見極め、園長にふさわしいと思う人に求人を紹介するためです。

園長といっても、認可や認証、事業所内保育所や院内保育所など、施設形態もバラバラです。

規模が小さければその分給与も大規模園に比べて金額は下がりますし、給与を求めて大規模園に園長になることが、保育士にとって最適な提案ではありません。

人材紹介会社では、コーディネーターと呼ばれるプロが丁寧にサポートしてくれるので安心!

「園長職にチャレンジしてみたい。希望する施設形態は◯◯で、通勤時間は◯分位までなら可能、給与は最低◯円以上を希望したい」と具体的な条件を伝えると、それに合った求人があれば紹介してもらえます。

しかし、園長の求人はタイミングがあるので、一年中募集があるわけではありません。

まずは、園長として働きたいと思う時期を決めること。そして転職支援サービスに登録し、相談しながら計画的に進めていくことが重要です。

焦りは禁物ですよ。

面接では経歴と熱意をアピール

希望の勤務地や条件を伝え、求人が出たら連絡してもらい、面接を受けます。
園長という職種は、給料の高さややりがいという点では人気があるので、ライバルも多い傾向に。

その分、面接対策として、園長になって実現したいことなどを紙に書き出し練習しなければ夢である園長にはなれません。

今までの経歴も職務経歴書に記載し、自分の言葉として伝えられるように練習しましょう。
ボイスレコーダーに保存して、反復練習するという方法や、人材紹介会社のコンサルタントに面接のアドバイスをしてもらうと、説得力のある言葉で伝えられることができますよ。

面接では経歴と熱意をアピールし、「この人なら園長として任せられる!」「この人に園長としてがんばって欲しい!」と思ってもらえるようになるためには、練習と改善が必要です。

毎日の積み重ねが、必ず面接官の心を掴むと信じて、勤務している法人の園長を目指すか、新しいフィールドで自分を試すか、慎重に考えてみてくださいね。

まとめ

いかがでしたか。あなたの上司である園長を改めて思い浮かべて見ると、やる気と熱意、そして全体への配慮やまとめる力を意識しているのではないでしょうか。

夢は必ず叶うと信じて、転職支援サービスに登録して、コーディネーターと相談しながら計画的に進めていきましょう。

園長や主任の求人は非公開で募集されることが多いので、管理職に強い転職サイトを利用するのがポイントです。詳しくはこちらの記事を参考にしてみてください。

園長・主任の求人を多く扱う転職支援サービス
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