保育士の転職で給料アップを望むなら、意識しておきたい傾向と対策

保育士の給与アップ

保育士として転職を考える上で、給料や待遇を重視したいと考えている人も多いのではないでしょうか。

しかし、一言に給料アップといっても給料の仕組みや上げるための対策をしなければ、簡単に上げることはできません。

そこで、転職では給料をとにかく上げたい!と考えている人のために、求人の探し方や対策法についてご紹介したいと思います。

基本給を決める仕組みとは

基本給とは保育士の年齢や経験に応じて一人一人設定される金額が違います。では、どうやって基本給を決めているのでしょうか。

それは、保育士の場合大きく分けて2つの方法が挙げられます。

【基本給を決める方法】例

  1. 前職の給料をベースに基本給の設定
  2. 年齢と経験を法人の給料表に当てはめて設定

という方法です。

転職する場合、給料を下げてでも転職する保育士はいません。そのため、前の職場での給料を聞き取った上でそれ以下にならないように調整して本人に提示するのです。

前職の給料を確認した上で、年齢と保育士としての経験年数を経験加算としてプラスして、法人の給料表に当てはめる場合もあります。

どちらにしても、保育士が給料を教えあった場合でも不公平にならないように、なんらかの根拠を元に基本給を設定しています。

基本給と手当、支給額を確認しておく

基本給を決める仕組みが分かった所で、あなたの基本給の現状はいくらになっているのか給料明細を見て確認してみましょう。給料明細には、

給与明細

【給与の構成】

  • 基本給
  • 各種手当
  • 合計支給額
  • 控除額
  • 銀行に振り込まれる金額

上記が書かれているので、基本給の額と銀行に振り込まれる金額の2つを頭に入れながら転職活動を進めていきます。

面接で採用に向けての話に進んだ場合、「基本給や現在の給料はいくらですか?」と聞かれるた時に答えるためです。

給与明細を見て、基本給の額、手当の種類と金額、そして支給額を確認しておきましょう。

年収UPを狙うなら3つの項目をチェックすべし

求人票を見て、今よりも給料が高いからという安易な理由で保育園を決めてはいけません。なぜなら、記載されている金額は基本給に手当が含まれている場合もありますし、月額が高くてもボーナスが低ければ結果的に年収が下がってしまうためです。

そして、給料が高いということは、保育士が足りず人間関係のトラブルが絶えない保育園かもしれません、

では、どうやったら給料が高い保育園を見つけられるかというと、チェックして欲しいポイントがあるのです。

基本給に手当が含まれているかどうか

仮に給料が月額240,000円の保育園があったとします。最初に確認するのが、基本給に手当が含まれているかどうかということ。

この240,000円は基本給なのか、それとも手当込みの金額なのかで収入が大きく変わってきます。金額の表記を見たら、手当てが含まれているのかどうか必ず確認するようにしましょう。

手当が込みかどうかなんて確認していませんでした・・・そんなからくりがあったんですね。
24万円というと手取りをイメージしてしまう人が多いんです。後で後悔しないためにもしっかり確認するようにしましょう。
提示額は基本給+手当 or 手当込みの額か、確認が必要です。 

福利厚生と手当の有無

基本給が低めでも手当が充実していれば、手取りの金額も増えるので、基本給プラス手当がどれくらい充実しているのか確認してみましょう。

通勤手当や残業手当の他、家族手当や住宅手当、資格手当や地域手当などをチェックしていきます。多ければ多いに越したことはありませんが、該当しなければ支給されないので、対象になるかどうかも考えながら見ていくようにしましょう。

昇給額と昇給率

基本給に手当が含まれていないこと。そして手当が充実していることが大前提になりますが、転職して得た給料が毎年同じでは意味がありません。

これを確認するのが、昇給額もしくは昇給率です。昇給とは、法人が定めた時期に基本給がアップすることで、在籍年数が増えれば増えるほど給料が高くなっていく仕組みです。

何年も働いているのに昇給がなければ退職者も増えてしまうため、法人ごとに規定を定めているのです。昇給が4月なら毎年4月に基本給が上がりますし、12月という年度途中のところも。

どれくらいの昇給があるのか、昨年の実績や、基本給の何%アップが見込めるのか、具体的な金額が書かれていたらチェックします。

年代別平均月収から希望する額をイメージする

基本給と、今もらっている給料の額が分かったら、実際にどれくらいの金額をもらいたいのか具体的に考えてみましょう。

今もらっている手取りが220,000円だった場合、これが平均よりも高いのか、それとも低いのかは分からないものですよね。

そこで、厚生労働省が調査した保育士の年代別月収と手取りから希望する金額をイメージしてみましょう。

【保育士の年代別月収】

年齢男性保育士女性保育士
20~24歳193,900円 185,100円 
25~29歳213,900円198,700円 
30~34歳244,600円209,500円
35~39歳294,500円219,900円
40~44歳359,400円234,700円
45~49歳233,700円
50~54歳327,400円 247,100円
55~59歳336,200円270,800円
平均239,400円214,400円

参考:保育士等に関する関係資料

希望する金額があまりにも現実とかけ離れている場合は、交渉は難しくなりますし、あなたの印象も悪くなってしまいます。

一つ上の年代の平均も見た上で、どれくらいなら交渉ができるかを見極める事が重要です。

給料アップにつながる条件とは

転職で給料アップを目指すなら面接官や採用する側の要素も頭に入れておく必要があります。
具体的に給料アップが見込めるケースは以下の2つ。

資格と経験

資格とは保育士の資格の他、保育に生かせる民間の資格を多数保有していることです。保育園では今後も新規施設が開設されていきますが、保育園独自のカラーを出して行かなければ生き残ることができません。

そんな保育園の売りを作るためには、資格を生かしたプログラムなどの提供も必要になってくるのです。

保育園で生かせる資格といえば、リトミック指導者やチャイルドマインダー、運動保育士や絵本専門士など。民間の資格は保育のスキルアップにもつながりますし、意欲が高い保育士だとアピールすることができるので、積極的に取得するようにしましょう。

経験は、長ければ長いほど即戦力になりますが、大事なのは、その年月の中でどのような役割を担い、何を学んだのかということ。そして今後どのように生かしていきたいかという明確な目標があるということを求められます。

期待や貢献

保育士以外に複数の資格を持ち、将来的には主任や園長を目指したいという明確な目標があれば、「ぜひうちの保育園で働いて欲しい」と思うことでしょう。

しかし、今まであまり保育士としての将来について考えていなかったという人は、これから考え、アピールしていくことでメッセージとして伝えることも可能です。

「うちの保育園で活躍が期待できる。」と思えば、期待を込めた基本給が見込めるかもしれません。そのためには、保育士としての経歴の棚卸しと、どのように表現すれば期待してもらえるのか、準備と練習が必要になってきます。

熱意を伝えられたとしても、保育士が希望する金額を保育園側が提示してくれるとは限りませんし、アピールと条件交渉は別物なのです。

ここで大事になってくるのが、条件交渉をしてくれるプロの力を借りるということです。

個人での給与交渉は難しい。トラブルにならないためにも第三者に交渉してもらいましょう。

条件交渉してくれる第三者を見つける

  • 今よりも条件が良い求人を探し、応募する。
  • 面接でアピールするための準備と練習を行い、面接に行って熱意を伝える。
  • 熱意が伝わり、採用の話に進んだ所で、給料の内訳を確認し、必要に応じて給料の条件交渉を行う。

これらの流れを一人で出来るのでしょうか。ほとんどの人は、給料の内訳を聞いて、多少想定と違っていても妥協してしまうかもしれません。

せっかく準備を積み重ねてきたのにもったいないですよね。そんな時には、条件交渉をしてくれる第三者を見つけて、サポートしてもらいましょう。

「条件交渉をしてくれる第三者なんているの?」と思ったあなた。保育士は求人が多いからこそ、保育士に特化した転職支援サービスも多数あるので、利用しない手はありません。

転職支援サービスを利用する2つのメリット

転職支援サービスとは、保育士の希望に近い保育園を紹介してくれる他、履歴書の添削や面接対策、条件交渉など、転職にまつわるさまざまなフォローをしてくれるのです。

転職支援サービスを利用するメリットはたくさんありますが、給料が目的の場合、特におすすめする理由は以下の2つ。

好待遇の非公開求人

保育園の求人は、一般公募されるケースと、内内で進める非公開があり、非公開求人には、園長や主任の管理職の募集の他、オープニングや好条件の募集もあります。

しかし、非公開求人はさまざまな理由からシークレットで行われるため、転職支援サービスに登録した人でないと見ることができません。

一般に公開されている求人よりも条件が良い求人が揃っているため、地道に求人票をチェックしなくても、希望に近い保育園を非公開求人の中から紹介してもらうことも可能!

非公開求人については、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。

担当コーディネーターによる給料交渉

保育士以外の資格を多数保有し、経験年数が長い人でも、個人で給料交渉するのは非常にハードルが高いものです。

交渉の仕方によっては、印象を悪くしてしまう可能性もあるため、思うように進められず提示された金額で妥協するケースも少なくありません。

それに対して、転職支援サービスのコーディネーターは、保育園の求人を紹介するプロですから、普段から保育園と連携を取っているため、給料の交渉も可能なのです。

転職で給料アップを目指すなら妥協は禁物!そして準備とサービスを活用して、新しい保育士人生のスタートを切りませんか。

まとめ

いかがでしたか。給料アップは簡単にはできないので、準備と対策が必要です。まずはサポートしてもらう会社選びからはじめてみましょう。給料アップが実現できることを陰ながら応援しています。今までの経験を給与として反映してもらうには、代理で条件交渉してくれる転職支援サービスを利用しましょう。

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