突然ですが、「◯◯さんは、なんで保育士を目指そうと思ったの?」と聞かれたことはありませんか。
改めて考えてみると、なんだろうと首をかしげた人も多いのでは。保育士になるための勉強も、試験も大変でしたよね。
もし、今仕事で悩みを抱え、壁にぶつかっているとしたら、この機会に目指したきっかけを思い出し、初心に戻ってみませんか。
ということで、保育士を目指したきっかけや理由についてどのようなものがあるのかご紹介していきたいと思います。
お母さんが保育士だった
保育士を目指す理由の一つに、お母さんが保育士だったから自然と保育士を目指したという人も多いようです。
母親の背中を見て育ち、子どもたちとお散歩に行った時の話しや、遠足のこと。運動会の準備で忙しいけれど保育士の仕事は大好きなんだと話す様子は、生き生きしています。
親と一緒に歩いている時、急に
「◯◯先生、覚えていますか。保育園の時にお世話になった◯◯です」と声をかけられ、当時の様子を嬉しそうに話す母親の姿に、ちょっとだけ嫉妬した人もいるのではないでしょうか。
保育士という仕事の素晴らしさや、やりがいは何度聞かされたことが分かりませんが、それだけ真剣に関わることができる仕事でもあり、そんな母親に憧れて親と同じ道を選び保育士となった人も多いもの。
親の仕事を聞かれて、「お母さんの仕事は保育士です」と話すのがちょっと自慢でもあり、目標でもあったあの頃。
親の背中を見て育ったことが、保育士を目指す一番のきっかけだったのかもしれませんね。
子どもの頃保育園の先生に優しくしてもらった
保育士を目指す人は保育園育ちが多く、朝から夕方まで保育園で遊んだ記憶が鮮明に残っているものです。楽しかったことや、お友達とけんかしてしまったこと。
そしてけんかした時に保育園の先生に優しくしてもらったことがきっかけで、自分も子どもたちに優しくしてあげたいと、保育士を目指す人も。
小さい頃の大切な思い出は大きくなってから大きな糧になるので、先生の包み込んでくれる優しさが保育士を目指す原動力になっているのかもしれません。
子どもがかわいい
いつの頃からか、気づくと下の学年や後輩をかわいがっていることに気づき、お散歩している園児や、抱っこされた赤ちゃんを見ると思わずほっこりしてしまう人も多いのでは。
小さな体に、あどけない表情。大人になると、誰かの悪口をいったり善悪の判断がつくため人間関係も複雑になっていくものです。
しかし成長段階の子どもたちは、嬉しいことは笑い、体を大きく動かして表現するなど、感情表現が豊か。逆に悔しい時や悲しい時も、怒ったり泣いたりと思い切り表現してぶつかってきます。
そんな愛らしく純粋に子どもが大好きという理由で、子どもたちに関わる仕事として保育士を目標としてがんばっている人も。
利害関係などを気にせず、教えたら教えた分だけ、吸収してくれる姿を身近に感じられる仕事はとても魅力的ですよね。
先生と呼ばれる職業に対する憧れ
少しずつ将来の職業に対する憧れが芽生えはじめる小学生時代。
保育士と同じように小学校の先生にも憧れを抱いた人も多いのではないでしょうか。
先生と呼ばれる職業は、社会的にも認められていますし、一度は先生になりたいと思ったこともあるのでは。しかし、学校の先生はそれなりに勉強も大変ですし、採用試験も受けなければいけません。
それに対して保育士も学ばなければいけないものはたくさんありますが、学校の先生より少しハードルが低いということで、先生と呼ばれる職業を目標にして保育士を目指す人も多いようです。
しかも、苗字ではなく、名前で先生と呼ばれると、いつまでも若々しくいれるような気もしますよね。
「ここみ先生、一緒におりがみしよう\(^o^)/」
「うん。今日は何を折ってみる?春だからチューリップを折って壁に飾ろうね」
想像しただけでも顔がにやけてしまうのは私だけでしょうか(笑)
国家資格だから安定している
こちらは現実的な理由ですが、保育士は国が定めた児童福祉施設で、子どもたちの保育を行うにあたって定められた国家資格の一つ。
学校の履修によっては保育士と幼稚園教諭を同時に取得でき、子どもたちと関わる仕事の選択肢も広がるのです。
一度取得すれば一生使える仕事ですし、働く場所も保育園以外に児童養護施設や、乳児院、児童館や学童クラブなど、資格を活かして働く場所も年々多様化してきています。
資格を持っていれば、安定した雇用や待遇も可能ですし、好きな事を仕事に活かせるのは素晴らしいことなのではないでしょうか。
保育士というネームバリュー
最後は少数ですが、保育士=優しい、子どもが好きな人に悪い人はいないという職業に対するイメージから、社会的な信頼を得られるということで、保育士を目指したという少数意見も。
動機としては、少々不順な感じを受けますが、実際に働いてみると、子どもたちからパワーをもらえ、人として成長できる仕事として、やりがいとプライドを持って働いている人も多くいます。
世間からのイメージが、良いということは、職業としても浸透し認められている証拠なので、言葉のイメージから目指すのもありかもしれませんね。
いつの時代も保育士は憧れの職業
大手保険会社の一つ、第一生命が園児と小学生を対象に行った調査では、保育士に対する憧れが浮き彫りになりました。
29回目の調査とあって、過去の統計から子どもたちの興味関心が結果となって表れています。
注目すべきは、1989年から集計している「大人になったらなりたいもの」毎年保育士は上位にランク・インしていますが、過去5年間を比較してみると面白い結果になりました。

出典:第一生命「第29 回「大人になったらなりたいもの」
保育園・幼稚園の先生は常に上位を独占し、直近の5年間を見ても3位以内に入っていることが分かります。これは、職業に対する憧れが何年経っても変わらないという表れなのではないでしょうか。
保育園の先生は、子どもたちにとって憧れの職業の一つ!
楽しいこともあれば辛いものもあるものです。
でも、保育園の先生は大変なんだよ。なんて言えないですよね。
辛いときこそ初心を思い出そう
あなたがこのページに辿り着いたということは、無意識に初心を思い出そうと思っている時期なのかも知れません。
その一つ一つに、これからがんばろう!という気持ちがあったはずです。
でも、今の仕事が辛いと感じたら、保育士の資格を生かして働ける場所はたくさんあります。思い詰めないで、あなたがあなたらしく働ける場所を見つけてみませんか。
目指したきっかけが次の職場の志望動機に
- 人間関係がキツイ
- 子どもにどう接したらいいのか分からない
- 金銭的にももっと余裕が欲しいなど、
保育士として働く上でいろいろな悩みが生まれてくるものです。
保育士を目指したきっかけを思い出すということは、転職をする際、履歴書に書く志望動機のヒントにもなるのです。
もちろん面接でも聞かれますし、振り返る良い機会なのではないでしょうか。
もし、相談する相手がいないのなら、保育士の求人を扱う転職支援サービスの無料の相談を受けてみてはいかがでしょうか。
何か新しいヒントや、先の見通しが持てるようなアドバイスが得られるかもしれません。
まとめ
いかがでしたか。「将来は保育士になる」と急に思ったわけではなく、成長する段階で得た母親に対する憧れや、先生の優しさ。そして何色にも染められていない子どもたちの純粋さにあこがれて保育士を目指す人も多いようです。
実際の保育現場は想像よりハードですが、その分やりがいも大きい仕事の一つといえます。もし仕事で壁にぶつかってしまった時には、初心に戻って保育士を目指そうと思った時のことを振り返ってみると忘れかけていたものが見出だせるかもしれませんよ。