正社員保育士の給料は会社によってばらばら。保育業界トップ10を比較

正社員保育士株式会社が運営する保育園では、正社員という立場で働くことになります。
でも、正社員保育士ってどれくらい給料がもらえるのでしょうか。

気になったので、保育業界トップ10の給与を調べてみました。
給料以外にどんな点に着目して応募先を選んだら良いのでしょうか。
早速見ていきましょう。

サービス業総合調査よりランキング化

今回比較するにあたり、日経MJが調査した「第30回サービス業総合調査」を参考に比べてみました。

それぞれの募集要項を見てみると、記述がバラバラなので、検索条件を以下に統一しています。

検索条件

  • 中途採用
  • 勤務地:東京
  • 職種:正社員保育士
  • 施設形態:認証保育所

会社によってどれくらい給与の差があるのか、そして応募先を選ぶポイントについてまとめてみました

第1位: JPホールディングス

日本保育サービス

会社名 グループ会社:株式会社日本保育サービス
本社 名古屋市東区葵3丁目15番31号 千種ニュータワービル17F
東京本社 東京都港区港南1丁目2番70号 品川シーズンテラス5F
設立 2004年10月1日
事業内容 保育園や学童クラブ、児童館等の運営や新規開設、コンサルティング
  • 月給:243,000円~
  • 昇給:原則年1回~(当社賃金規程による)
  • 賞与:年2回(夏・冬)

第2位:株式会社こどもの森

こどもの森

会社名 株式会社 こどもの森
所在地 東京都国分寺市光町2-5-1
設立 1992年1月
事業内容 保育園(認可・認証保育所等)・児童館・学童保育所の運営
  • 月給:205,000円以上 四大卒:207,000円以上 経験手当有
  • 昇給:年1回
  • 賞与:年3回 2~6ヶ月分(全職員平均3ヶ月)

第3位:ライクキッズネクスト株式会社

ライクアカデミー

会社名 グループ会社:ライクアカデミー株式会社
所在地 東京都品川区西五反田1-1-8NMF五反田駅前ビル7階
設立 1989年12月 株式会社サクセスアカデミー
事業内容 事業所内保育施設(企業、病院、大学)の受託運営

認可保育園・東京都認証保育所「にじいろ保育園」の運営

公設民営保育園の運営

学童クラブ・児童館・全児童対策事業施設の運営

保育施設運営のコンサルティングサービス

  • 月給:217,000円~279,000円 ※経験により異なる
  • 年1回(7月)
  • 年2回(夏季・冬季)、決算賞与(業績による)

第4位:ピジョン株式会社

ピジョンハーツ

会社名 グループ会社:ピジョンハーツ株式会社
所在地 東京都中央区日本橋久松町4番4号 ピジョンビル
設立 1999年2月
事業内容 企業内保育所・院内保育所・認可保育園・ 東京都認証保育所・イベント保育・幼児教室の企画・運営受託、 コンサルティング、研修事業
  • 月給:200,700円 研修中 月給 200,700円 (研修期間 1 ヶ月 )
  • 昇給(昨年度実績年1回)
  • 賞与(昨年度実績年2回)

第5位:株式会社ポピンズ

ポピンズ

会社名 株式会社ポピンズ
所在地 東京都渋谷区広尾5丁目6番6号 広尾プラザ5F
設立 1987年3月
事業内容 子育て支援サービス・乳幼児教育支援サービス・子育て事業コンサルティング・介護支援サービス・介護人材育成支援サービス
  • 月給:224,300円~経験考慮のうえ決定 ※4年制大学新卒の場合
  • 昇給:年1回
  • 賞与:年2回

第6位:アートチャイルドケア株式会社

会社名 アートチャイルドケア株式会社
所在地 東京都品川区東品川1-3-10 アートコーポレーション東京オフィス3F
設立 1988年9月 株式会社コティ 会社設立
事業内容 認可保育施設運営事業

院内・企業内 保育所受託事業

直営保育施設 運営事業

  • 月給:191,000円~211,000円
  • 賞与年2回(業績による)

第7位:株式会社小学館集英社プロダクション

小学館集英社プロダクション

会社名 株式会社小学館集英社プロダクション
所在地 東京都千代田区神田神保町2-30 昭和ビル
設立 1967年6月
事業内容 ●エデュケーション事業局

・総合保育サービス(保育所運営、託児ルーム、親子カフェ、ベビーシッター)

・幼児向け教育サービス(小学館の幼児教室ドラキッズなど)

・幼・小・中学生向け教育サービス(小学館アカデミー、小学館の英語教室イーコラボ)

・小学館の通信添削学習ドラゼミ

・幼稚園・保育園向け教育プログラムの提供

・小学校英語教育活動の支援

・保育・知育アプリ「エデュプリ」の企画制作

・公共施設の管理運営事業

・矯正教育・社会復帰支援

・野外教育事業

・大人向け講座の企画運営

・「江戸文化歴史検定」の企画・実施と「講座・江戸楽アカデミー」運営

  • 月給:214,500円~270,500円※別途諸手当
    内訳:基本給182,000円~221,000+処遇改善手当16,000円~+住宅手当(A:13,000円/B:30,000円)+処遇改善認証手当(月額)3,500円
  • 昇給:年1回(4月)
  • 賞与:年2回(6月・12月)・一時金 ※昨年度実績 平均3.4ヶ月

第8位:株式会社アイグラン

アイグラン

会社名 株式会社アイグラン
本社 広島県広島市中区光南2-1-20
東京本部 東京都港区芝大門2-3-6 大門アーバニスト4階
設立 1987年12月
事業内容 保育サービス事業(公益社団法人全国保育サービス協会会員)

・企業内・病院内保育施設の運営

・認可保育園の運営

  • 月給:218,000円~236,000円
  • 昇給年1回
  • 賞与年2回

第9位:株式会社テノ,ホールディングス

テノ.コーポレーション

会社名 グループ会社:株式会社テノ.コーポレーション
本社 福岡県福岡市博多区上呉服町10番10号 呉服町ビジネスセンター 5F
東京本部 東京都港区赤坂4丁目2番6号 住友不動産新赤坂ビル 4F
設立 1999年7月
事業内容 認可保育所運営、認証保育所運営、小規模保育所運営、自治体保育室運営
  • 月給:230,000円~249,000円
  • 昇給:年1回
  • 賞与年2回(原則2ヶ月)+年度末賞与

第10位:株式会社 コビーアンドアソシエイツ

コビーアンドアソシエイツ

会社名 株式会社 コビーアンドアソシエイツ
所在地 千葉県野田市中野台564番地の2
設立 1982年10月
事業内容 認可保育園、プリスクールの運営
  • 月給205,100円~ (別途手当)
  • 昇給あり
  • 賞与

10社を数字で比較すると

情報を集約できたので、10社をいろいろな角度から比較してみました。
すると、それぞれに特色があることが分かり、応募先を選ぶヒントが見えてきたのです。

表だけでは分かりづらいので、グラフ化したものを説明していきましょう。

所在地が意味するもの

法人には必ず拠点がありますが、トップ10に入った企業のうち9社が東京に本社または本部を設置しています。

東京に本部を置くメリットとしては、

  • 保育園への巡回がスムーズになる
  • 複数の施設を一日で巡回することも可能
  • 本部担当者と現場の距離感を大切にする(信頼関係)
  • 保育事業に関わる取引先との商談の利便性
    などが挙げられます。

港区や品川区、中央区に渋谷区、そして千代田区など、どのエリアも家賃は高いですが、社員が研修や会議で本社を訪れることも想定されるため、利用しやすい場所を選んでいるのも戦略の一つなのかもしれません。

仮に保育士が本社に研修で出向いた時、「こんなすごい会社に所属しているんだ」と保育士のモチベーションも高まるのではないでしょうか。

グループ会社の有無

上記の10社を見ると、会社名と運営している法人が違うケースがあります。
これはグループ会社または、子会社が運営していることを意味します。

ここで大事なのが、グループ会社があるかどうかという点です。

グループ会社で運営するメリットは以下の5つ

  1. 親会社がグループ会社または子会社の株を半分以上保有しているため、倒産のリスクが少ない
  2. 親会社の知名度があるためネームバリューがある
  3. 親会社をベースとして給与や福利厚生が適用される
  4. 社会的な信用が厚い
  5. 他の部署との交流が期待できる

そして更に証券市場に株式を公開しているということは、厳正なる審査を通過し健全なる経営を行っている証です。

社会的な信用が高くなると株価に反映されますし、自社株を保有していれば、投資した金額以上の価値を得ることになるのです。

株式会社である以上、経営が悪化したら保育園を閉鎖する可能性がありますが、グループ企業や子会社、つまり、親会社があると倒産のリスクが少ないというメリットがあるのです。

しかし、在籍する保育士が多くなるため、マニュアルやルールなどを守りながら保育をしていかなければいけない、制約というデメリットがあります。

それに対して、単体の会社は、今後規模を拡大して、事業を展開していく可能性も考えられます。

その一員として保育の質の向上や、研修制度の確立などに関われるのは魅力的なのではないでしょうか。

運営の長さはノウハウや実績の表れ

会社設立

次に着目して欲しいのが、設立してからどれくらい経過しているかということ。

運営の長さは、それだけ実績やノウハウがあるということになります。
しかし、保育は形として評価できないため、必ずしも売上や利益と比例しないのが難しい部分です。

設立して間もない会社は、ノウハウがないのか、と言ったらこれも一概には言えません。
ベテラン保育士が集まり、保育の会社を設立している場合なども考えられるからです。

株式会社は設立から合併、吸収などを繰り返し、子会社やグループ会社として、保育以外のノウハウを入れつつ、新しいサービスを模索しています。

求人票を見る時には、一つの目安として、設立年と、運営の長さをチェックしてみるようにしましょう。

事業内容にも着目

事業内容の違い

保育園には認可保育園の他、認証保育所や事業所内保育所、院内保育所など、施設が多様化しています。

トップ10にランク・インしている会社は、これらの保育事業を運営しています。
ここで、注目すべきは保育事業に特化した会社なのか、保育の延長線上も見据えた事業展開をしているかどうかが非常に重要なポイントです。

実際に働くのは保育園ですが、保育士の資格を生かして学童クラブや児童館などで働くことも可能!
そして、運営している施設が多ければ多いほど、経験と共に他の分野を学んでみたいという時に、退職せずに配置転換や異動という形で学ぶことができるのです。

保育園で定年まで働きたいと考えるなら、保育園に特化した会社を選べば、より深い研修や情報交換をすることができます。

何より、社内で各部署の活動を知る機会があるということは、保育のヒントになるのではないでしょうか。

ひとことに株式会社と言っても、さまざまな見方があること。
そして働く保育士が何を優先したいかによって、選ぶポイントが大きく変わってくるのです。

ここまでで、あなたが気になった会社や、求人選びに加えたいと思うヒントはありましたか?

待遇の違いから分かること

比較していくとさまざまな違いを知ることができます。
その中でも気になるのはやはり、待遇面ですよね。
ここからは、待遇について深堀していきましょう。

スタートの基本給が違う

中途採用月給比較

まず大きく違うのは、中途採用で入社したとして、スタート時の基本給が大きく違うという点です。

これは、高ければ良いということではありません。
なぜなら、年収は月給と手当、昇給率(昇給する金額)とボーナスで構成されているためです。

基本給が高くても手当が込のパターンや、基本給は低めに設定し、手当を充実しているケースなど、慎重に見極めなければいけません。

目先の給与で選んでしまうと、ボーナスが低く年収アップにつながらなかったというケースも少なくありません。
大事なのは、基本給と手当の有無、そしてボーナスの実績と昇給率(昇給額)を調べなければいけないのです。

昇給ありは最低ライン、昇給する月と金額や昇給率

次に、昇給についてです。
どの会社も昇給ありとの記載がありますが、株式会社には決算といって一年間の収入と支出をまとめる時期があります。

卒業が3月で新年度が4月のため、4月に昇給と勘違いしている人も多いかもしれませんが、年度の途中に決算を迎える会社も少なくないのです。

決算が終わり、会社の状況が確定したら、従業員となる保育士のどれくらい昇給が可能かを算出します。

昇給が4月の法人もあれば、5月、6月7月と、バラバラ
そのため、昇給の時期を事前に確認する必要があるのです。

そして大事なのが、昇給する金額や割合について。
株式会社は業績に応じて昇給額を決めているので、一概に公表できません。
そんな時は、前年度の実績を見ておおよその昇給額をイメージしてみましょう。

賞与年2回では具体的な金額が分からない

それぞれの会社の待遇を調べてみると、どこも賞与2回という記載。
2回とは夏と冬のボーナスのことで、どれくらい支給されるのか具体的な金額が記載されていません。

昇給と同様に業績によって支給される金額が変わるので、提示したくでもできない現状があります。

しかし、大事なことなので、前年度の実績など、具体的な数字が書かれているかどうかをチェックしましょう。

そして実際に基本給を元にボーナスの額を計算してみます。

例えば、基本給が200,000円プラス手当、ボーナスが夏と冬の年2回で3.4ヶ月だった場合、

200,000円✕1.7ヶ月分=340,000円、ここから各種税金や保健などが控除(引かれて)振込まれます。振込金額は個人によって違いますが、額面の約80%ほどなので手取りは
272,000円ほど。参考程度に確認してみてください。

実際に計算してみると、イメージが膨らむのではないでしょうか。

1人では分析するのは難しい

正社員として勤務するには、ある程度企業分析が必要です。
会社の規模や売上、設立やグループ会社の有無、基本給にボーナスの額など、あれもこれも1人で調べ、比較して分析することは簡単ではありません。

でも、保育士として働きながら、希望の条件を満たす場所に勤務することができ、活躍している保育士もたくさんいます。

その違いはというと、アドバイスしてくれる人がいるかどうか。ということ。
身近にいなければ、プロに相談して進めて見ませんか。
分からないことは、知っている人に聞いていけば、会社を選ぶ基準やポイントも分かってくるものです。

会社選びはプロに相談、アドバイスを受ける

保育士の給料は他の業種と比べると低い傾向にあると言われていますが、上記の中途採用の月給を見ると、保育士確保のために企業努力していることが伺えます。

基本給やボーナスの額を公表することで、保育業界の中でも競争が起こり、待遇改善に向けて動きが活性化しています。

保育士が働き続けられる環境を常に模索し続ける企業は将来性が期待できますが、保育士任せで、労働環境にも目を向けない企業は、退職者も増え続けることも想定できます。

つまり、企業分析を通して、将来性が期待できる会社を見極めることが大事なポイントなのです。

でも、実際は一人では難しいので、保育士の求人を扱うプロに相談して、あなたに合った働き方、そしてあなたの個性が生かせる職場を紹介してもらいましょう。

相談は無料!
いろいろな会社がある中で、正社員としてベストな働き方ができる職場を複数提案してもらいその中から、応募するかどうか考えてみてはいかがでしょうか。

まとめ

正社員保育士という言葉は耳慣れないかもしれませんが、会社によっては、可能性が十分あります。

待遇はもちろんですが、保育士のキャリアを生かして、新人保育士を指導する立場など、現場のみならず新人育成も可能!保育士としてのキャリアを広げるために、ぜひコーディネーターに相談して株式会社の保育園について調べてみてくださいね。

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