保育園を辞めようと考えているけど、働きながら転職活動をするか、退職してからの方がいいのか、迷っている人も多いのではないでしょうか。
どちらもメリットとデメリットはあるにせよ、何を優先にしたらいいのか分からないものです。そこで、転職のベストな進め方について考えてみたいと思います。
働きながら転職先を探すメリット
まずは、保育士として働きながら転職活動を行うメリットにはどんなものがあるのでしょうか。一つずつ見ていきましょう。
収入が安定する
働きながら転職活動をする最大のメリットは、収入が安定しているという点です。面接に行く交通費はもちろん、スーツやバッグ、小物類など新たに揃えなければいけないものもたくさんあります。
お金の面を気にせず、保育園を探すことができるというのは、精神的に負担も少ないのではないでしょうか。
ブランク期間ができない
転職には履歴書と職務経歴書は必要不可欠!条件に近い保育園に転職するためには、今までの経歴をさかのぼって作らなくてはいけません。
仕事と並行して行うということは、直近の職歴が現在の勤務地になるので、ブランクなしで即戦力として働けるというアピールになります。
働きながら転職先を探すデメリット
次は、皆さんが気になっている働きながら転職活動を行うデメリットについてです。
面接の日程調整が難しい
日中は仕事をしているため、求人への応募は出勤前、もしくは退勤後になります。応募したその先には面接があるため、複数の保育園を応募する時には先方との日程調整が難しいという側面があります。
もちろん、転職活動をしていることは、保育園には内緒なので、どうしても退勤後か土日、そして休みの日にまとめて面接を入れることも。時間の融通が効かない点が難点なのではないでしょうか。
良い求人があっても対応できないことも
保育園の求人の中で特に人気があるのが、オープニングスタッフや、主任などの管理職の募集。そして待遇が良い保育園はすぐに応募が締め切られてしまいます。
せっかく見つけたのに、応募しても、面接の日程調整が難しい場合や、すぐに勤務できない場合は、見送られてしまうこともしばしば。
経験値もあり、即戦力にもなりうるのに、タイミングでご縁がつかめないのは難しい部分と言えるのではないでしょうか。


仕事と転職活動との両立の難しさ
日中は保育士として仕事をこなし、終わってから求人のチェックや履歴書の作成など、心と体が休まる時がないため、精神的に疲れてしまいます。
仕事と家庭の両立が難しいように、仕事と転職活動との天秤も一人でこなさなくてはいけないので、容量がオーバーしてしまうのです。
しかも、待遇が良い求人はすぐに締め切られてしまうので、見つけたらすぐ連絡しなければ、チャンスを掴むことができません。
内緒なので誰にも相談できない所が、気持ちを開放できない要因の一つかもしれません。
退職してから転職活動を行うメリット
次は、保育園を辞めて、フリーになって転職活動を行うメリットについて考えてみましょう。
心身共にリフレッシュする時間が持てる
保育園を辞めようと思うには人それぞれ理由があります。その気持をリセットするためには、仕事の事を忘れて少しのんびりするのが効果的です。
何も考えず、時間を自由に使う。美味しいものを食べ、行きたかった所に旅行に行くのもいいかもしれません。
仕事をしていると、休みを取りたくても取れないこともあるので、保育士人生の再出発をするためにも自分へのご褒美に使える時間があるというのは、大きなメリットですよね。
転職対策を立てられる
履歴書は書いたことはあるけれど、職務経歴書は書いたことがない人も多いのではないでしょうか。
職務経歴書は今まで行ってきた業務を、端的にまとめてアピールする材料になるので、過去を遡って書いていく必要があります。
仕事をしていると、毎日が慌ただしいので、時間を作って職務経歴書を作るのは難しい反面、退職してからなら、履歴書や職務経歴書を丁寧に作り込むことができます。
そして、退職理由や、転職先でチャレンジしてみたいことなど、面接対策もじっくりできるのは、時間があるからこそ実現できるのではないでしょうか。
時間をかけてじっくり求人を探すことができる
保育士の求人は、施設の形態や地域によって条件もさまざまです。基本給の違いや福利厚生など、確認しなければいけないポイントは山ほど。でも、どこをどう確認したらいいのか分からないのは、仕事と仕事の合間や、帰る途中など、時間的に制約がある中で見ているためです。
退職してからは、時間に余裕が生まれるので、一つ一つの項目の意味を確認しながら、求人を探す事ができますし、焦りから妥協することもありません。
面接の日程調整も楽
働きながら転職活動を行うデメリットにあった、面接の日程調整の難しさ。
でも、退職してフリーの状態であれば、面接の日程調整が楽になりますし、複数の保育園を受ける事も可能!
複数の保育園を受けることで、保育園の雰囲気や待遇の比較もできるので、求人探しのコツを掴むこともできるのです。
退職してから転職するデメリット
メリットとデメリットには、ある関係があることがなんとなく分かって来たのではないでしょうか。そう。それは、メリットとデメリットが対照的な関係になっているという点です。
収入が不安定になる
退職してから転職先を探すということは、収入が途絶えてしまうという金銭的な問題が一番大きなデメリットなのではないでしょうか。
面接に出向く交通費や、応募する時の電話代。面接用の服装も、働いていた時とは違い正装を意識しなければいけません。
当面の生活費について、退職前にある程度計画を立て、どのくらいまでに就職先を決めるという準備が必要になります。
各種手続きが必要
働いている時には、当たり前のように使っていた健康保険も、退職したら自分で手続きをして保険料を納付しなければいけません。
全国健康保険協会によると、その方法は以下の3つ
Q1:「退職後の健康保険」について、どのような手続きが必要ですか?
A1:健康保険については、1.任意継続健康保険、2.国民健康保険、3.ご家族の健康保険(被扶養者)のいずれかに加入する手続きが必要です。
任意継続健康保険
加入していた健康保険の保険者
(協会けんぽに加入されていた場合は、お住まいの協会けんぽ支部にお手続きください。)
国民健康保険
お住まいの市区町村の国民健康保険担当窓口へお尋ねください。
※国民健康保険に加入する際、協会けんぽの資格喪失証明等が必要な場合は、日本年金機構にて証明を発行していますので、お近くの年金事務所へお訪ねください。
ご家族の健康保険(被扶養者)
ご家族が加入する健康保険組合にお尋ねください。
引用:全国健康保険協会
そして、年金も同様に手続きが必要。厚生年金から国民年金への種別変更手続きをしなければいけないのです。
手続き期間は、退職した日から14日以内。住んでいる行政機関の窓口に行き、種別変更手続きを行います。
年金手帳と身分証、そして退職日が確認できる離職票を持っていくのですが、どこの窓口なのか、あまり役所に行ったことがない人は、抵抗があるのではないでしょうか。
ブランク期間ができてしまう
退職するということは、保育士の仕事を一旦離れるということなので、働いていない期間ができてしまうことになります。
ブランクがあっても働ける職場はたくさんありますが、好条件の保育園を目指すなら、なるべくブランクなしで、現役で働けることをアピールしたいものです。
面接の際にも、聞かれることを想定して、理由を明確にしておくようにしましょう。
焦りから妥協してしまう場合も
時間はあるがお金に対しての不安はある。求人を探す時間と面接に行く時間はあるが、比べるとキリがなく、もっと上を目指したいと決め兼ねてしまうことも少なくありません。
そして時が経ち、焦りから今度は妥協してもいいかという気持ちの変化も。
孤独に作業するということは、乗り越えなければいけないハードルがたくさんあるということも意識した方がいいかもしれません。
あなたに合った転職スタイルを考えよう
メリットとデメリットを見ていると、何を優先したらいいのか分からなくなってくるものです。大事なのは、あなたに合った転職スタイルを見つけるということ。
それは、妥協できるものとできないものを考えて、1,2ヶ月先をイメージして見ましょう。
どちらがあなたに合っていると思いましたか。
どちらなら続けられそうと思いましたか。
長い目で見た時、ストレスがかからない方法を見つけ、根気よく活動していくことが、転職を成功させる秘訣です。
合理的なのは働きながら転職型
メリットとデメリットを踏まえて、合理的に転職活動が行えるのは、働きながら転職する形です。収入も安定しますし、お金の不安がないという点は大きいのではないでしょうか。
一時的ですが、仕事と転職活動の両立をしなければいけませんが、転職先が決まってから退職を伝え、引き継ぎを行い、次の勤務地でのスタートを切るのが理想です。
でも、現実ではうまくいかないことも多々あり、苦労する場面も考えられますが、もっと確実にできる方法はないでしょうか。
転職支援サービスを賢く利用しよう
働きながら確実に転職先を探す方法は?それは、保育士の求人に特化した、転職支援サービスを利用するという方法です。利用料などは全て無料!
- 無料の会員登録
勤務形態・施設形態・通勤可能なエリア・希望給与額・福利厚生のチェック・就業開始日
- 求人紹介
- 面接の日程調整
- 合否(内定 or 辞退)
希望の条件をコーディネーターに伝え、コーディネーターがピックアップした求人を見て、気になった保育園があったら応募します。
応募や面接の日程調整もコーディネーターにおまかせ。
しかも、履歴書の添削や面接対策も一緒に行ってくれるので、利用しない手はありません。
ここで注意したいのが、あなたの希望を叶えてくれる転職支援サービスを探すということ。
そして一社だけではなく、複数の会社に登録してその中でも相性が良いコーディネーターを探すという労力はかける必要があるのです。
でも、一人で転職活動をすることを考えたら、転職支援サービスの中でも使いやすい会社を選ぶほうが楽ですよね。
転職を経験した保育士の満足度が高いサービスを利用するのも方法の一つです
まとめ
いかがでしたか。悩むということは決して悪いことではなく、今後の人生をより豊かにするために大事なステップになるので、迷っているのなら、働きながら転職支援を利用して賢く転職先を見つけましょう。陰ながら応援しています。