保育士がプライベートでSNSを使う時の注意点と対処法

おいしいランチの様子や、旅行に行った時の思い出など、気軽に状況を投稿できるSNSですが、保育士の中で利用している人も多いものです。

しかし、度々その使い方について問題になることがありますが、あなたの使い方は大丈夫ですか?そこで、保育士がプライベートでSNSを使う時の注意点と対処法についてご紹介していきたいと思います。

保育時間中の撮影はNG!

保育時間中の撮影はNG!一日一日と成長していく様子は、保育士のやりがいにつながります。そんな子どもたちの様子は画像に残しておくと、その成長が更によく分かり、「こんなに小さかったのに大きくなった」とほっこりするものです。

しかし、スマホをエプロンに入れていると、ぶつかって子どもにケガをさせてしまう可能性もありますし、何より、勤務時間中にスマホの利用を禁止しているところがほとんどなので、撮影するのはもちろん、持ち歩くのもNGです。

「ちょっとだけならいいのでは」とお散歩に行く時に忍ばせて行っても、誰が見ているか分かりません。

子どもの安全を守ることが保育士としては大事な仕事なので、保育中にスマホを持つことはやめましょう。

保護者用にipadで撮影して業者を介して写真を販売するケースも増えてきました。園長からの指示で撮影する場合は大丈夫です。

ハンドルネームでも個人が特定される可能性も

ハンドルネームでも個人が特定される可能性もSNSの中には、本名で登録が義務付けられているものがありますが、多くはハンドルネームを用いて、自由に投稿できるものもあります。

いろいろなSNSを使い分けていると、どうしてもハンドルネームを一緒にしたり、子どもの名前にちなんだものにしてしまう人も多いもの。

しかし、SNSではネガティブなことや、イライラした時など、無意識に投稿してしまうので、どんなハンドルネームでも個人が特定される可能性があるため、ハンドルネームの付け方も気をつけなければいけません。

あなたの名前を取ったものや、誕生日、子どもの名前を掛けあわせて作ったハンドルネームは見る人が見れば分かってしまうので、なるべく仕事やプライベートで関わりを持たないものをつけるようにしましょう。

位置情報であなたの情報が漏れてしまう

位置情報であなたの情報が漏れてしまうスマホの位置情報をオフにしていても、個人情報が漏れてしまう可能性があります。それは、背景に写った情報であなたの住んでいる場所や活動範囲が予測できてしまうためです。

子どもたちのプライバシーに気をつけていても、あなたの情報が漏れてしまっている可能性もあるので、GPS機能をオフにし、周りが写り込まないように写真の取り方も気をつけるようにしましょう。

アップした画像は流用されるリスクも考えて

アップした画像は流用されるリスクも考えてスマホの画質も高くなり、編集できるアプリも多いことから、少し加工すれば、アートな画像を簡単に作ることができます。

投稿すると「いいね」や、リツィートされると嬉しいものですよね。しかし、もっと「いいね」を押してもらえるように、どんどんのめり込んでしまう人も少なくありません。

日々の記録として日記のように使う人もいれば、保育士の仲間を増やしたいと、使う理由は人それぞれです。あまりもSNSにのめり込んでいってしまうと、最初は子どもたちの画像は載せないと意識していても、だんだんそのルールも薄れていってしまう可能性もあるため注意が必要です。

そして、注目を集めるために子どものかわいい画像を載せてしまい、リツィートされて拡散されてしまった。という失敗体験を持っている人も多くいます。

一度画像を投稿してしまうと、簡単に流用されてしまうので、あなた自身を守るためにも、個人情報がのっている写真は投稿しないようにしましょう。

忘れてしまわないように、部屋の見える場所に「SNSを投稿する時に気をつけること」と貼っておくだけでも抑止力につながりますよ。

SNSのトラブルは後を絶ちません。あなたを守るため、そして子どもたちの情報を守るために定期的に確認しましょう。

保育現場での悪口も、見る人が見れば分かってしまう

保育現場での悪口も、見る人が見れば分かってしまう最後は、保育園は女性が多く働く職場なので、女性同士の人間関係にまつわるトラブルもたくさんあります。保育観の違いから、言い合いになってしまい、うまく吐き出せず結果的にSNSで園長や保育士の文句、そして待遇が低いことに対してのネガティブな投稿に走ってしまう人も。

ネガティブな投稿は見る人は良い気持ちがしませんし、悪口もだんだんエスカレートしてしまい、相手のイニシャルや、洋服のセンス、そして体型など、本人が特定されてしまうものにも及んでしまう可能性もあります。

SNSは公開設定によっては、保護者も見られるので、匿名であっても発言には充分注意しなければいけません。

投稿したことをプリントしてきて、「これ私の文句を投稿していますよね」と園長にクレームを言ったケースも実例としてあるのです。

そうなってしまうと、「私ではありません!」と言ってもても、登録して間もないころに投稿した子どもの画像など、証拠がどんどん出てきてしまいます。

証拠として残ってしまうので、投稿する時には、打ち込んだものを再確認して投稿するようにしましょう。

世代別SNSの利用状況

世代別SNSの利用状況

参考:IICP情報通信政策研究所

総務省が毎年調査している「平成28年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」によると、SNSの利用状況が上記のように発表されました。

これを見ると、LINEはどの年代でも使用し、それ以外のSNSも利用率は減るものの、使っている人が多いことが分かります。

日頃から意識することが重要ですが、ここでそれぞれどのような点に注意したらいいのか具体的な対処法について見ていきたいと思います。

SNS別対処法

全ての共通事項として以下の2つを再確認しましょう。

  1. 公開範囲の設定
  2. 位置情報オフ

LINE

  • ID検索機能はオフ
  • 保育士の名前を聞いて、検索して友達申請する保護者がいることも頭に入れておく
  • 保護者から友達申請がきても承認しない

Instagram

2017年新語・流行語大賞に「インスタ映え」が選ばれ、若い女性を中心にInstagramに対しての注目度も高まってきました。いいねをもらえるとテンションも上がるものですが、人気があるからこそ注意が必要です。具体的に気をつけることとしては、

  • 本人と分かるようなユーザー名は控える
  • プロフィール設定から「写真は非公開」の設定を再確認しましょう。

Facebook

  • 実名で登録することから、公開設定を再度確認し、名前で検索され友達申請がきても承認しない
  • 知り合いかもと出てもプロフィールを見に行かない
  • 共有範囲は常に「友達」にする
  • プロフィール画像やカバー画像も特定されないものを使う

Twitter

  • 本人が特定されないハンドルネームを使う
  • プロフィール画像とヘッダー画像も本人が特定されないものを
  • アカウントを非公開にし、承認制にする

毎日使うものだからこそ、気づいた時に上記の項目を確認して上手に利用するようにしましょう。

内容によっては注意や始末書を提出するケースも

内容によっては注意や始末書を提出するケースもの使い方を意識していても、疲れやストレスから気持ちを吐き出したい時もあるものです。しかし、保育園の悪口や待遇に対する不満。内部情報や、保護者の悪口を書き込んでしまうことで、保育園に対するイメージが悪くなり、調査に乗り出すケースも増えてきています。

SNSの投稿を遡って見ていくと、個人のヒントが隠されているので、投稿した人が分かってしまうことも。

保育園の信用を失うような書き込みをした場合には、保護者会で今後の対策について説明しなければいけませんし、保育園に与える損害は大きなものになってしまいます。

悪質なケース始末書の提出を求められるケースもあるのです。

これは、保育士の評価にも関わってくることなので、結果的に賞与の額にも影響を及ぼすことに。ちょっとした気の緩みが、自分に返ってくることを考えると、SNSの使い方も気をつけなければいけません。

まとめ

いかがでしたか。SNSへの投稿は、定期的にルールについて再確認しないと、いつものスタイルで投稿してトラブルに発展してしまうことも少なくありません。

でも、これらのルールを守れば、普段出会えない人たちと交流を図ることができたり、保育士としてのお得な情報を得ることができます。

中には保育園の求人や転職情報など有益な情報を得ることもできるので、上手に活用することをおすすめします。

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