保育士なんて辞めたい!こんなにある辞めた後の6つの選択肢

未来の扉

保育士の仕事が嫌で「保育士なんかもう辞めたい!」と思いながら仕事を続けていませんか。我慢して仕事を続けていても、あなたにとって良いことは何もありません。

辛い状況から抜け出すためには、退職かそれとも転職かと悩む所ですが、実はこれ以外にも選択肢がたくさんあるのをご存知ですか。

そこで、「保育士の仕事が辛い!辞めたい!」と思った時、あなたに合った未来の考え方についてご紹介したいと思います。

保育士が辞めたいと思う理由とは

あなたが保育士を辞めたいと思う理由は何ですか?東京都が調査した東京都保育士実態調査によると、保育園を退職した理由を調査したところ、以下のような結果になりました。

保育士が辞めたいと思う理由とは

多い順から見ていくと以下のようになります。

【保育士が退職した理由】
  • 給料が安い
  • 仕事量が多い
  • 労働時間が長い
  • 他業種への興味
  • 職場の人間関係
  • 職業適性に対する不安
  • 健康上の理由(体力含む)
  • 保護者対応等の心労
  • 子育て・家事
  • 妊娠・出産
  • 結婚
  • 家族の事情・介護等
  • 転居
  • 配偶者の意向
  • その他

給与やボーナスが低いという待遇面なら、続けていても改善は見込めませんし、保護者との関係に悩んでいるなら、担任を変えてもらう他、子どもが卒園すれば、その悩みは自然となくなるものです。

解決できる問題なのか、解決できないものなら、我慢して続ける意味がありません。この辞めたい理由を掘り下げて、続けるかそれとも今後について考えるべきか整理してみましょう。

あなたが辛いと思う理由はこの中にありましたか?もしひとつでもあるなら将来に向けて今できることを考えていきましょう。

身体に支障がある場合は早めに受診

不満や悩みは、だるさや発熱、出勤拒否など身体にメッセージとして表れる場合もあります。

週末に休み、月曜日に近づくと頭痛や吐き気に見舞われる。通勤途中の電車の中で職場に近づくにつれ、アレルギー反応が出てしまう場合は、身体が悲鳴をあげている証拠。

早めに受診し医師の指示に従いましょう。保育士は特にストレスがかかる仕事なので、うつ病や適応障害という病気で悩んでいる人も少なくありません。

症状によっては、医師からドクターストップがかかり、仕事を休むよう指示される場合もあるのです。

自分では気づかぬうちに心と身体にダメージを与えている場合も多々あるので、早めに受診し、今後の仕事の仕方について相談してみる事をおすすめします。

辞めたたいと思った時の6つの選択肢

保育士の仕事が辛い!辞めたいと思った時、進むべき道はたくさんあります。大事なのはあなたの状況に合わせて、どの方法を選ぶかという事。

辞めたい=退職や転職だけとは限らないのです。
では、どんなものがあるのか見ていきましょう。

病気による休職

うつ病や適応障害など、ストレスからくる精神疾患の場合は、医師の診断書を提出して、一定期間休む事ができます。

休職に関する規定は、運営する法人によって個々に定めているため、規定を確認してどれくらい休めるのか確認してみましょう。

休職が認められれば、一定期間休んだ後、同じ職場に復帰する事ができます。
慣れ親しんだ場所に戻れるという事は安心につながるものです。

休職のデメリットは、診断書を提出して法人に認められてはじめて取得できるので、医師に診断書を書いてもらう必要があります。

診断書は自費になり、医療機関によって費用は違いますが5,000円から10,000円程度の出費に。

休職期間は、法人に籍を置いたまま休む事ができますが、欠勤扱いになり、給料は保障されません。そのため、社会保険や年金の折半分を法人が負担し、残りの半分を支払わなければならないのです。

病気で休んだ場合、下記の条件に当てはまる場合、申請すれば傷病手当金を受給することができます。

(1) 業務外の事由による病気やケガの療養のための休業であること
(2) 仕事に就くことができないこと
(3) 連続する3日間を含み4日以上仕事に就けなかったこと
(4) 休業した期間について給与の支払いがないこと
参考:全国健康保険協会

支給される傷病手当金についての考え方は以下の通りです。

傷病手当金

参考:全国健康保険協会

ただし、これらは被保険者となる保育士が申請するのですが、申請のための書類作成や、手続きなど自分で調べなければいけません。

他の保育園へ異動

運営している保育園が複数あるなら、他の保育園に異動希望を申請して、環境を変えるという方法もあります。異動するメリットは、保育士の人間関係が問題なら、環境を変える事でリセットできるという点です。

デメリットは、異動したいという理由を明確にすること。そして保育士の個人的なわがままで異動を希望するのではなく、納得させるような根拠を明確にしなければいけません。

〇〇先生が嫌なので異動させてください。
そんな理由では異動させられません。話し合いを持ちましたか?

年度途中に異動する場合は、現在勤務している保育園の保育士に対しても、新たに異動する保育園の保育士に対しても、納得できる異動理由を考えなくてはいけません。

理由によっては、異動する保育士に対して悪い噂が広がってしまう事になりますし、噂が噂を呼び、新しい保育園でも働きづらくなってしまうので、細心の注意を払う必要があります。

退職

もう何も考えられない位、追い詰められているなら、先の事は考えず思い切って退職しましょう。退職は決してネガティブな事ではなく、次のステージに進むための手段の一つです。

少し休んで、心と身体を充電する。そしてストレスがなくなり、先の事が考えられるようになったら、次の生き方について考えれば良いのです。

退職するメリットは、悩みやストレスから開放されること。このストレスは甘く見てはいけません。

嫌な環境で働き続けても何もメリットはありませんし、むしろ辞めて環境を変える事で、あらたな気付きを得られるきっかけにもなるのです。

【退職するデメリット】
  • 収入がなくなってしまう事
  • 経歴に傷がつく事
  • ブランク期間ができてしまう事
  • ある程度休んだ後、転職できるのか不安になる事
    などが考えられます。

長い人生の中で一定期間休んでも、保育士の資格を生かして働ける職場はたくさんあります。

ゆっくり休んで自分を取り戻してから、職場探しをしている人もたくさんいるので、与えられた時間だと思って休むことも重要です。

違う保育園に転職する

今の状況は抜け出し、違う保育園に転職するという方法もあります。
働きながら転職活動を行い、内定が取れたら退職するという方法は収入が途絶える事はありませんし、効率的ですよね。

【違う保育園に転職するメリット】

  • 収入が確保できる事
  • ストレスをリセットして、新しい環境でリスタートできる事

【違う保育園に転職するデメリット】

  • 働きながら転職活動をする事の難しさ
  • 確実に転職先が見つかるとは限らない事

なども考えられます。求人票をしっかりみて応募したが、入って見たら同じようなブラック保育園だったという失敗例も少なくないのです。

異業種に転職する

どこの保育園に行っても同じような悩みに直面するなら、違う業種に転職するという方法もあります。

保育園は1つの社会であるのに対して、会社員として就職すれば社内の他部署との連携や、取引先など、視野が広がります。

選ぶ職種にもよりますが、保育士は他の業種に比べ給料が低いのに対して、会社員として就職すれば、少なからず保育士の給料よりは収入が得られます。

デメリットは、社会人としてのマナーや、会社員として働く上では大人同士のコミュニケーション能力が求められるなど、今まで経験したことのない分野を学んでいかなくてはいけません。

パソコンにビジネスマナー、残業も視野にいれておく必要があります。

保育士の求人を扱うプロに相談してみる

さまざまな選択肢を見てきましたが、どれを選んだにしてもメリットとデメリットが存在します。

見れば見るほど悩み、どれを選んだら良いのか分からないという人は、保育士の求人を扱うコーディネーターに相談してみましょう。

保育士の転職のサポートを行う会社では、保育士の仕事内容を知り尽くしたプロが、毎日多くの保育士からの相談に乗り、適切なアドバイスや保育園の紹介を行っています。

今の悩みを相談し、どれを選択したら良いのか、プロの視点でアドバイスしてもらいましょう。転職サイトの選び方や流れについてはこちらの記事を参考にしてみてください。

選択肢は1つだけではない

人生は一度きり。辛い状況が続くと、なんとかしたいと思うものですが、果たしてこの選択が合っているのかどうかは、自分でも判断できないものです。

でも、選択肢は1つだけではないので、プロのコーディネーターに相談しながら、あなたに合った方法を選ぶために助けてもらいましょう。

第三者の助言は非常に重要です。数カ月先、1年先のあなたが笑顔で働いている姿をイメージしながら、相談してみてはいかがでしょうか。

まとめ

保育士の仕事が辛い、逃げ出したい、辞めたいと思った時には、あなたに合った道が必ずあるはずです。焦って決めず、これから先の人生をより豊かにするための転機だと捉えて、プロに相談しながら進めてみてくださいね。

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