保育士のドロドロとした人間関係。5つのパターンと解決するためのヒント

保育士が抱える悩みのひとつに、保育園内に潜むドロドロとした人間関係があります。子どもたちと純粋に接したいのに、いじめやパワハラ、そして保護者との関係など悩みはつきもの。

「こんなに悩むのなら辞めたい」「人間関係が面倒!」「保育に専念したいのに」と自暴自棄になっていませんか。そこで、保育士を取り巻く5つの人間関係の内訳と、対処法について考えてみたいと思います。

保育士 VS 保育士

年齢が近い保育士は距離が近くなりますが、その分ちょっとしたことでイラッとすることも増えるものです。

表と裏の顔がある保育士や、休んでいる保育士の陰口を話している姿を見ると、「また悪口を言っている。この人と距離を置きたい」と思ったことがある人も多いのではないでしょうか。

同じ立場だからこそ注意できず相手は調子にのって不満や悪口を言いまくる。

あの保育士ってさぁ・・・・
なんで悪口を言っていないと気が済まないの?

子どもたちの見本となるべき職業なのにとイライラすることも多いのではないでしょうか。

職場の仲間としてマナーを持った関わりを

年齢が近い保育士の場合どう関わったらいいのかと言うと、保育園という職場であることを自覚して、社会人としてのマナーを持った関わりを意識しましょう。

例えば、グループLINEが投稿されても、仕事にまつわる投稿以外には返信はしないことを徹底します。

既読がついてしまいますし、「ノリが悪い人と思われたくない」と思うかも知れませんが、ぐっと我慢。その意思を徹底すれば、いつか「◯◯さんは仕事以外は返信してこない人」と思ってもらえるはずです。

少しでも賛同すると、トラブルに巻き込まれてしまうので、近すぎず遠すぎない距離を維持するように割り切って接するようにしましょう。

友達ではなくて、職場の仲間という意識を持ちましょう。

先輩保育士 VS 後輩保育士

保育園では在職している年数と経験に応じて、先輩・後輩の位置が確立されてしまいます。

子どもたちの動線に合わせてレイアウトを変更しようものなら、昔から保育園で働いている先輩保育士は「聞いていない。勝手にやった!」とトラブルに発展してしまう可能性も。

先輩保育士には常に報告が求められるが、後輩保育士は先輩からの報告がスルーされることも少なくありません。先輩と後輩との関係はどこの保育園でも悩んでいる保育士は多いものです。では、どうやって関係性を保ったらいいのでしょうか。

先輩や目上の保育士を立てる意識を

保育士は、経験を積めば積むほどプライドが高い人が多くなる傾向があります。

先輩との関係を円満にするためには、必ずお伺いや相談をするようにすると、自分を慕ってくれていると感じてくれ、あなたの評価をあがるというメリットもあります。

◯◯先生。昨年使った◯◯を探しているんですが、どこにあるか分かりますか
→◯◯さんなら、この保育園のこと全て知っているから教えてくださいとう甘え
◯◯先生、新しいお子さんが年度途中に入ってくるので、レイアウトを見直そうと思っているんですが、先生からアドバイスをお聞きしてもいいですか
→◯◯さんなら、保育のことを熟知しているので、きっとすごいアドバイスをしてくれるんだろうと期待値を持たせる言い方
伝え方を工夫するだけで、聞いた方も頼られているという感覚が味わえますし、心地よいコミュニケーションにつながります。

主任・園長 VS 一般保育士

人間関係がドロドロしている圓と、一般保育士の仲は良いが、管理職との関係がギクシャクしているという保育園も少なくありません。

「主任や園長は管理職だから、掃除は保育士がやるべき」という間違った権力主義を持っている園長も実際は多いのが現実です。

そして、嫌なことは保育士に押し付け、保護者がくると表情を変え「おかあさん!おかえりなさい。今日◯◯ちゃんは、園庭でお友達と泥団子作ったんですよ」と、全く関わっていないのに淡々と話すことも。

窓から見ていた情報を、あたかも自分が接したかのように話すのを見ると、保育士としては怒り爆発なのは当然です。

子どもと接していいないくせに、いいとこどりってなんなの?
本当に園長と主任って口ばっかりで仕事しない

焦らない、怒らない!自分がしたことは必ず自分に返ってくる

客観性に乏しく、不公平極まりない園長の言動が気になっているのはあなただけではありません。「ありがとうございます」と聞いている保護者も、冷静な目で園長の言動をチェックしている人もいます。

抵抗すると、あなたやまわりの保育士の信頼も下がってしまうため、保育園の中では冷静な行動を取るようにしましょう。

不本意な態度は必ず自分自身に返ってくるので、目の前にいる子ども達の成長に目を向けます。あなたは与えられた仕事に全力で取り組むようにしましょう。

保護者 VS 保育士

モンスターペアレンツや、ママカーストという言葉があるように保護者同士の関係も年々深刻になってきています。

「あいさつの仕方が悪い」という些細なことや、「◯◯先生に怒られたと子どもがいっている」と、子どもが言ったものをそのまま受け取る親も少なくありません。

一度マークされてしまうと、あれもこれもクレームとして伝えてくる。重大な過失をしたわけでもなく、思い当たる節もないのに、責められたら嫌になりますよね。

園長や主任、先輩に相談しながら助けてもらう

理不尽なクレームや「うちの子だけ見ていて」「昼寝は毎日1時間半寝かせて」などと言われたら戸惑うものです。

不本意なお願いをされて戸惑った時は「できません」や「他のお友達もいるので」と言ってしまうと、激怒してしまうため「園長に相談してみます」と伝え園長に対応してもらうようにするのも一つの方法です。

仕事でのイライラを保育園にこじつけて、クレームとして言ってくる人もいるので、その背景や理由などを見極めて適切な対処が必要になってきます。

一人で悩まないで、先輩保育士や園長、主任に相談した上で対応してもらうなど、保護者に対する悩みは相談できる人に助けてもらうとうまく回避することができます。

保護者 VS 保護者のトラブル仲裁

最後は、保護者同士のトラブルに保育士が巻き込まれてしまうとうケースについてです。

子ども同士のけんかで加害者と被害者がいる場合は、状況の説明が求められ、保育士としての落ち度はなかったかなど責められることも少なくありません。

また、ママ同士の構図が分かってしまうと、子ども達同士が関わることにも気を使わなければいけない状況に陥ってしまいます。

保護者同士のトラブルは、当事者で解決して欲しいと思うところですが。どうやって対処したらいいのでしょうか。

中立・公平を心がける

保護者同士のトラブルを避けるためには、どちらかの意見に賛同してしまうと、あなたは敵という印象を持たれてしまうので、どんなケースでも中立・公平を心がけて対応するようにしましょう。

判断に迷う時にはすぐに主任や園長に相談し、トラブルがエスカレートしないようにアドバイスを受けます。

保育士の手におえない状況になったら、園長にお願いするという園長案件もあるので、一人で抱えすぎないようにすることも重要です。

まとめ

全ての保育園に上記の人間関係の悩みが存在するわけではありません。中には人間関係の悩みが全くなく、子ども達と密接に関われる職場も多く存在します。

人間関係に疲れた時は、無理をせず自分に合った職場を探してみましょう。あなたのやりたいことは悩むことではなく、子ども達と一緒に成長することですよね。人間関係の悩みから体調を崩してしまわないよう、上記の方法を試してみましょう。

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