保育士が不満に思う職場環境とは?保育現場の実態に迫る

保育士として働く皆さんは、仕事にやりがいを感じ、待遇面や労働環境に満足していますか。
労働と対価は切っても切り離せないもの。

しかし、働く上で、何か一つでも不満に思うことがあると、どこかで爆発してしまい、長く働き続けることを諦めてしまうものです。

現場で働く保育士はどんな不満を抱えているのでしょうか。

あなたが考えていることも当てはまることがあるかもしれません。
厚生労働省が調査した「保育士等に関する関係資料」を元に、探ってみたいと思います。

参考:厚生労働省「保育士等に関する関係資料」

現在の職場の改善を希望する所

厚生労働省が調査した資料によると、不満に感じる細かい部分が浮き彫りになりました。

その中で一番多かったのが給与の問題です。上位5つについて細かく見ていきましょう。

給与・賞与の改善

保育士として働く上で、給与は生活をする上で必要不可欠です。
どんなに一生懸命がんばっても、毎月振り込まれる金額の少なさに、通帳を見て悲しい気持ちになった人も少なくないのでは。

月額の手取りが低くても、せめて、ボーナスがあればなんとか持ち直すことができますが、どちらも少ないとなると、気持ちの持って行き場がありません。
厚生労働省の調査でも、生活に直接関わる給与に対して不満に思っている保育士が多いようです。

園ナビ求人調べによると、

あなたの周りの異業種の方と比べて、自分の収入をどう感じますか。
月収があといくらあったら、あなたの望む暮らしができますか?

との質問に対して、

あと1万円~5万円未満くらい必要と答えたのが24.5%
あと5万~10万円未満くらい必要と答えたのが53.9%という結果に。

全体の78.4%もの人が、10万円未満は必要だと思っているようです。

給与を上げるためには、条件が良い保育園に転職するという方法しかありません。
子どもたちの成長を見守っていきたいとい気持ちと、安定した生活を望む気持ち。
決して高い希望を抱いている訳ではないのですが、生活するために働く場所を変えるというのも切ないものですよね。

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保育士の平均賃金と他業種との比較

同じく厚生労働省が調査した「保育士等に関する関係資料」によると、保育士の平均賃金は21,600円で職種として似ている幼稚園教諭とは平均年齢や勤続年数は近いものの、給与は幼稚園教諭の平均よりも月額にして15,300円も低いことが分かりました。

 平均年齢勤続年数きまって支給する現金給与額
全職種42.1歳12.1年329,600円
保育士34.8歳7.6年216,100円
幼稚園教諭32.4歳7.8年231,400円
看護師38.9歳7.7年329,000円
福祉施設介護員39.5歳5.7年219,700円
ホームヘルパー44.7歳5.6年220,700円

あなたはこの結果を見て、どのように感じましたか?
保育士は給与が低いということは知られているので、仕方ないと思うのか。
命を預かる大事な仕事だからこそ、待遇が良い所に転職して再スタートを切るか、難しい部分ですよね。

職員数の増員

次に不満が高いのが職員数の問題です。

慢性的な人員不足にプラスして、待遇を重視して転職をする保育士の取り合いになっているため、常に人が足りない状況が続いています。

保育士の数が足りなければ、在職している保育士の中でシフトを組み直すため、その分過重労働になります。

残業代は発生したとしても、きちんとした休みが確保されない状況が続くと、心も体も疲れ果ててしまうものです。

また、支援が必要な園児に対しての加配も、保育士が望む人数と行政が認定する審査にズレがあるため、対応にも苦労している園も多いのではないでしょうか。

事務・雑務の軽減

次は意外と多い事務や雑務についてです。
保育園では子どもたちの保育の他に、日誌や活動計画の作成など、記録に残さなくてはいけない書類がたくさんあります。

人手が足りない保育園は、子どもたちが帰ってから事務室で作業するのが慢性的になっている所も少なくありません。

残って作業しないためには、子どもたちを見ながら効率的に作業するテクニックを教える保育士がいないというのも問題の一つ。

保育園の多くは行政からの補助金で運営しているため、書類の簡素化は難しい現状があります。

手書きで書くのに時間がかかる
パソコンは保育園に共有のものしかなく、常に誰か使っている

保育士の中での役割分担と、お互いに協力し合える環境作りなど、事務量の軽減に向けてはさまざまな工夫が求められています。

他の保育園ではこういう風に工夫をしています。という身近な情報交換が改善の突破口になる場合も。

他の保育園や、先輩保育士に相談すると新たな方法を見出だせるかもしれません。

未消化(有給等)休暇の改善

常勤でもパートでも労働者の権利として、有給休暇が付与されます。
しかし、保育園の多くはシフト勤務なので、前月に休みの希望を提出し、体制によっては休みが通らないこともしばしば。

事前に申請しても休みが取れず、急な体調不良で休むと他の保育士に迷惑をかけてしまう。
その結果、有給休暇が使いきれないということも問題になっています。

適正な人数の保育士が配置されれば、みんな平等に有給が使え、繰越できず捨ててしまうということも減るのではないでしょうか。

そのためには、やはり保育士の確保は必要不可欠といえます。

勤務シフトの改善

開園時間が長い保育園や、パート保育士に支えられて運営している施設では、シフトが複雑になる傾向があります。

どの時間帯でも常勤職員が対応できるようにシフトを組み、体制が薄い時間帯にパート保育士に入っていただく。

延長時間対応の数時間でも手が足りない時には、パート保育士の力が必要になります。
労働時間と1ヶ月に取得しなければいけない休暇の日数、保育士の配置人数を加味しながらシフトを作成していくと、ローテーションが複雑になっていってしまうのです。

シフトが複雑になっていくと、体調不良で休みが出てしまったら、不足分を配置するのも一苦労。

シフトの問題も保育士の配置が適正に行われていたら、組み方もキツキツにならず少しは変わってくるのではないでしょうか。

不満は溜め込まない。早めに対処を

働く職場には不満の一つや二つは存在するものです。
全ては保育士の配置が適正に行われていれば、少しは軽減されるのですが、これらの環境をより悪化させてしまうのが、前触れのない突然の退職です。

どうしても続けられない場合は、早めに退職の意向を伝え、次の保育士の手配をしてもらうことで回避できます。

しかし、溜まりに溜まったものが限界に達し、「今日で辞めさせてください」と一方的に伝えその後手続きも行わずフェードアウトとすると、職場の仲間に迷惑をかけてしまうことになるのです。

困るのは残されて保育士と、毎日通う子どもたち。

子どもたちにしわ寄せが行かないためにも、保育園での悩みは誰かに相談して溜め込まないこと。
仕事とプライベートは切り分けて、休みの日にはリフレッシュすることが非常に重要です。

それでも問題が改善されない場合は退職を選ばざるを得ませんが、残る保育士に迷惑がかからないように、早めに退職の意思を伝えるようにしましょう。

次の保育士が決まるまでは続けるつもりで、仕事の悩みを抱えすぎないことがポイントですよ。

働く上でのルールを守れば、辞めることも選択肢として与えられています。
でも、ルールを破って保育士や子どもたちに迷惑がかかることは控えてくださいね。

こちらの記事では、求人探しのポイントを紹介しているので、参考にしてみてください。

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まとめ

どこの保育園でも不満に思うことはあるはずです。こんな状態では続けられないと判断したら、早めに意思表示をすることで、保育士が不満に思っていることを悪化させずに済むので、悩みがあったら相談する人や頼れる人を見つけてみてくださいね。

保育エイド

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hoikunoosigoto

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