保育士のリアルな退職理由と面接で聞かれた時の答え方

あなたがこのページに辿りついたということは、保育園を辞めたいと思っているからですね。「辞めたい」「もうこんなのイヤ!」きっと辛い毎日を過ごしているのではないでしょうか。

心機一転!転職のための面接では本当のことを話していいのか迷うものですよね。
そこで、リアルな転職理由と、面接で聞かれた時の対処法についてご紹介したいと思います。


辞めたいと思う理由トップ3

「園ナビ求人」が2015年11月に「保育園・幼稚園の待遇に関する意識調査」を行った所、現役保育士が抱える悩みや不安が浮き彫りになりました。

「少しでも保育園や幼稚園を辞めたいと思ったことはありますか」という問に対して
辞めたいと思ったことがあると回答したのは、87.3%!
10人中8.7人は、一度は退職を考えたことになります。

辞めたいと思ったことがある人を対象に、仕事を辞めたいと思った理由に聞いて見ると、以下のような結果になりました。(複数回答)

第1位:低い給与(65.7%)
第2位:取りづらいお休み(39.2%)
第3位:気を使う保護者とのコミュニケーション(連絡帳、日々の挨拶ややり取りなど)(28.4%)
第4位:人手不足による業務過多(26.5%)
第5位:長い勤務時間(20.6%)
第6位:アイデアが必要な、おもちゃなど教材作り(11.8%)
第7位:子どもに時間を使えなくなる事務作業(写真の展示販売、書類作成など)(11.8%)
第8位:時間を使う遠足や運動会のイベントなど(7.8%)
第9位:体力を使う子どもとの遊び(3.9%)
その他(16.7%)

参考:園ナビ求人

あなたが不満を感じていることも、上記のランキングに入っているのではないでしょうか。
もし同じ意見があったのなら、みんなと同じことを考え悩んでいることになります。

第1位:低い給与

保育園では子どもたちの命を守るとても責任がある仕事です。

命と隣り合わせですが、同年代と比べて低く、仕事と対価が見合っていないことも問題視されています。

給与が低いことを理由に他の業種に転職をする保育士も多く、給与の改善は保育士の確保と待機児童の解消のために必要不可欠な問題なのではないでしょうか。

第2位:取りづらいお休み

保育園は受け入れる園児が多ければ多いほど、保育士の数も多く配置しなければいけません。

運営する主体によっても開園時間の差がありますし、開園している時間が長く、しかも保育士の人数が多い園では、シフトを組むのも一苦労。

急に予定が入ってシフトを変わって欲しい場合、シフトを調整しなければいけません。一人、また一人と断られてしまうと、「もう休まなくてもいいや」って思うものですよね。

有給を使って休みたくても、休めない。有給も消化しきれない保育士もたくさんいるため、休みが取りづらいことも大きな不満になっているのかもしれません。

第3位:気を使う保護者とのコミュニケーション

保護者とのコミュニケーションにも悩みはつきものです。

自宅での様子を事細かに書いてきて、同じように保育園での様子を求める保護者や、子どもたちを見ていて、ちょっと挨拶が送れると、露骨に態度を変える人も少なくありません。

保育士は子どもたちの様子を純粋に伝えたいのに、伝えるタイミングや、方法を考えなくてはいけない時代になってきました。

保育士の思いとは裏腹に、保護者の気持ちも汲み取らなくてはならず、ちょっとした行き違いでクレームに繋がることも。

そんな保護者とのコミュニケーションも悩みの一つなのではないでしょうか。

現役保育士の声

同じく自由回答では切実な想いが伝わる保育士の声も紹介されています。

・事務作業も業務のうちなので苦にならないが、人手不足で休みが取りづらく、またサービス残業が当たり前なので、自分の子どもがいても時短勤務も出来ない。人手不足を解消して、子育てしながらも働きやすい環境を作る。保育園は女性が多い職場なので、必要なことだと思うが、公立の保育園以外はそれが難しいと思うから。(保育士、女性、33歳、東北地方)

・子どもとの関わりを大事にするために、持ち帰りの仕事を減らして、家ではゆっくり休めるように事務的業務を減らす。給料をあげる(保育士、女性、31歳、中部地方)

・事務的作業は事務員に任せ、保育士が保育に専念できるようにする。能力給を取り入れ、保育士のモチベーションをあげる。(保育士、女性、35歳、四国地方)

引用:園ナビ求人

どれも、改善して欲しいものばかりですよね。事務作業が少しでも簡素化されたら、子どもたちと関わる時間も確保できますし、残業をしないで定時に退勤することも可能です。

簡単なようでなかなか進まないこの事務量の問題です。
保育中に事務ができず、結果残って残業を余儀なくされている人も多いのではないでしょうか。

面接で聞きたいのはあなたの人間性

退職するのには、必ず理由が存在します。
面接官となる人も、多くの人を採用しているので、退職理由も把握しています。

大事なのは、リアルな転職理由を事実として話すのではなく、社会人としての立ち振舞や人間性を確認しているのです。

もし、あなたが採用する側の立場で、保育士の面接をする場合、
「退職理由を教えてください」と質問したところ
「給与が低いので退職しました」
といわれたら、どのように思いますか?

「この子は子どもが好きではなく、お金が目的なのでは?」と思うかもしれませんし、
「自分が思っていることと違う場面に遭遇したら逃げてしまう人かもしれない」という側面も見えてくるはずです。

マイナスをプラスに変えた退職理由を考えておく

では、実際面接の場面では、どのように答えたら良いのかを具体例を交えながら紹介していきたいと思います。

ポイントは、マイナスな退職理由であっても、プラスの言葉を付け加えて前向きさをアピールすること!

給与が低く退職した場合

前職では、保育士のスキルが評価される制度がなく、経験を積んでもモチベーションを保つことができない状況があったため、退職の道を選びました。貴社では、能力に応じた評価制度が確立されているとのことですので、保育に邁進しながらスキルアップを図ってきたいと思い応募させていただきました。

休みが取れないなど、労働環境が原因で退職した場合

前職は行事に力を入れている保育園で、イベントを通してさまざまなことを学ばせていただきました。しかし、労働環境が悪化したこともあり、体調を崩してしまったため、他の保育士に迷惑をかけてしまうことから退職を選択しました。現在は体調が戻ったため、保育士の皆さんと協力しながらがんばっていきたいと思います。

人間関係が原因で退職した場合

前職では、私が求める理想の保育と微妙に違っていたことから、子どもたちに最適な環境を提供すべく何度も話し合いを重ねてまいりました。しかし、残念ながら合意することはできず、退職を決意した所、貴社の暮鐘要項を拝見し、保育理念や園長先生の言葉に共感し応募させていただきました。

※あくまでも例文なので、応募する保育園の情報をよく調べた上で、オリジナルの文章を作って何度も練習してみてください。

思うように考えられない場合はプロに相談

先程の「園ナビ求人」の調査によると、「転職を考えた時、相談や情報収集はどうしているのか」という質問では以下のような結果になりました。(2つまで回答可)

  • ハローワークで自分で探す(34.3%)
  • 転職サイトで自分で探す(28.4%)
  • 求人情報誌で自分で探す(13.7%)
  • 保育士仲間・同僚に相談(9.8%)
  • 友人に相談(6.9%)
  • 家族に相談(3.5%)
  • 先輩保育士・園長に相談(2.9%)

最初に思いつくのが、公共職業安定所(ハローワーク)が最も多く、次に転職サイトで自分で探す人が多いようです。

  • 自分で調べて探す人が76.4%(あか)
  • 誰かに相談する人が23.1%(あお)

自分で調べる人の方が圧倒的に多いのが分かります。
でも、自分で調べて複数の保育園で迷ったら、どれを選んだらいいのか判断に迷うものですよね。

転職活動している人の中には、保育士専門の転職支援サービスを利用して、カウンセラーやコーディネーターに相談しながら進めている人が増えているのです。

面接対策や、退職理由の考え方など、転職にまつわるアドバイスもしてくれるので、相談してみてはいかがでしょうか。

こちらの記事では求人サイトの選び方を解説していますので、参考にしてみてくださいね。

面接対策は念入りに

履歴書や職務経歴書も大切ですが、面接対策も事前に練習しておく必要があります。でも一人だとどうやったらいいのか分からないものですよね。プロと一緒に面接対策することをおすすめします。

まとめ

退職理由は人それぞれ。辛い思いを変えるために転職するのですから、あまり思い出したくないものですよね。でも、少しだけ言い方を変えるだけで、あなたの印象や期待度もアップするとしたら、少し面接対策のための時間を取ってみませんか。一人では自信が無いという人は、無料の転職相談を活用すると、コーディネーターが力になってくれますよ。 

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