あなたの保育園では、子どもに対する顔と裏の顔が全く違う保育士はいませんか。
世間的には「優しい」「家庭的」というイメージを持たれる保育士ですが、実は性格の悪い保育士が多数いる中で苦労している人も少なくありません。
そこで、性格が悪くなる要因と、そうならないために実践できることについて考えてみたいと思います。
目次
保育士の表の顔と裏の顔
保育士のイメージといえば
- 優しい
- 家庭的
- 面倒見が良い
- 良いお母さんになりそう
- 家事が得意
- 聞き上手
- 手先が器用
など子どもを相手にする仕事なので、優しくて家庭的な印象を持っている人が多いという特徴があります。
そして大人になったらなりたい職業の上位を占めている憧れの職業でもあるのです。
参考:第一生命「第29 回「大人になったらなりたいもの」
しかし、実際の現場では、保育の難しさや、保護者との関係、そして保育士同士の距離の取り方など、ストレスと隣り合わせ。
子どもが保育園にいる間は、表の顔を演じ、事務室に入ると不満や愚痴を吐き出す保育士も少なくありません。
保育士のイメージを演じつつ、表の顔と裏の顔を使い分けているのです。
性格が悪くなる要因
意識して態度を変えている姿は保育士には分かりますし、性格の悪さが露呈されるので、自然とキーパーソンとなる保育士に賛同するか、距離を置くかどちらかの選択を余儀なくされます。
では、なぜ保育士は表の顔と裏の顔を使い分け、性格が悪くなっていくのでしょうか。
それは、保育園という一つの確立された社会の中にヒントが隠されています。
- 保育園という小さな社会での競争
- 女社会の中で自分の位置を確立
- 保育士に対する妬み・嫉妬
- 保育と事務作業に追われ余裕がない
- 仕事とプライベートのバランスが悪い
保育園は、小さな社会の一つなので、その中で生き残るためには、他の保育士に依存しながら自分の位置を確立し、自分に火の粉が降りかからないために無意識に防衛しなければいけません。
- 出る杭は打たれる
- 個人プレーはいじめのターゲットにされる
- 派閥への加入は生き残るために必要不可欠
自分の位置を確立させるためには、保護者や保育士に対しての悪口など、ネガティブな情報を共有することで、自分のポジションが守られていきます。
悪口を共感できると仲間意識が強くなった経験がある人も多いのではないでしょうか。
こんな環境は要注意
保育士として生き残るための術を無意識に探しているうちに、どんどん性格が悪くなっていきます。
そして、それが当たり前になっていくと、後輩保育士や中途で採用された保育士に対しても悪口や不満を強要していくのです。
保育士の性格が悪くなる背景を知った上で、具体的にどのような保育園は要注意なのでしょうか。
- 子どもへの対応と帰った後で態度が変わる
- 常に誰かの文句を言っていないと気が済まない
- プラスな部分よりもマイナスな部分を見つけるのが好き
- 多数派を好む
- トラブルや人の不幸を好む
これらはほんの一部ですが、あなたの保育園にも当てはまる保育士がいるのではないでしょうか。
一人でもこのような保育士がいたら、仲間を増やし性格の悪い保育士が増えていってしまうのです。
自分だけは大丈夫という過信
実際に保育園で働いてみたら、想像以上に保育士の性格が悪すぎて失望したという人も少なくありません。
「でも、私はあんな保育士にはならない」と自分だけは大丈夫だと思っていませんか。
どんなに自信を持っていても、仕事で失敗する時もありますし、クレームを受けて落ち込んでいる時、性格の悪い保育士になぐさめてもらったら、気持ちも揺れてしまうもの。
ちょっとした隙間に入り込み、あなたを保育士の社会に誘い入れるかもしれません。
自分だけは大丈夫!という過信が何かのきっかけで崩れてしまうことは十分考えられるのです。
気付いた時には先輩保育士と同じ道を歩んでいる
仕事を通して毎日一緒に過ごす仲間ですが、距離を置いていても、巧みな話術で気付いた時には先輩保育士と同じ道を歩むという事も十分考えられます。
保育園は一つの社会なので、その中でのルールが自然と染み込んでしまい、それが当たり前になってしまうためです。
今あなたを悩ませる性格の悪い保育士。
そんな人には絶対にならない!と強い意思を持っても、中途や新卒で新しく保育園に入ってきた保育士は、あなたと同じように「ここで働く保育士はみんな性格が悪い」と思われるかもしれません。
第三者が見てはじめて、性格の悪さが分かることは自分では気づかないので厄介ですよね。
働く環境が性格や価値観をも変える
人は生まれてからさまざまな人に関わり成長していきます。
小学生の時に出会った先生の影響や、友達に言われて嬉しかった事など、今でも覚えているのではないでしょうか。
良い影響を受ける事も多々ありますが、悪い影響も同じように受けていきます。
つまり、良くも悪くも環境があなたの性格や価値観をも変えてしまうことになるのです。
保育と事務作業に終われ、余裕がない中では保育士の悪口を言うのが唯一のストレスの発散になるかもしれません。
悪い事だと分かっていても、我慢し続ける事で何が生まれるでしょうか。
辛い気持ちがネガティブな言葉となって吐き出され、発することで満足していては、保育士としてのキャリアアップは望めません。
環境は早めに変えよう
我慢して続けていても何のメリットもありません。
むしろ、あなたが求める保育ができない他、現状に満足し、子どもへの保育も惰性で行うようになったら、子どもたちの未来にも大きな影響を与えてしまうのです。
自分は大丈夫と思わず、悪口や不満が蔓延している職場なら、早めに環境を変えてより良い保育ができる職場を選びましょう。
ポイントは給与や待遇ではなく、人間関係が良い保育園を見つけるということ。
人間関係が良ければ悩みも減りますし、子どもたちへ笑顔で接することができれば、やりがいにつながります。
良いメンバーに囲まれた仕事ほど、お金に変えられない職場選びのポイントになるのではないでしょうか。
人間関係重視の職場の選び方
人間関係が良い職場は、求人票で見つける事はできません。
職場の雰囲気が書かれている場合もありますが、実際に働いてみると違ったということも。
それを見極めるには、保育士の求人を扱うコーディネーターに相談してみましょう。
求人票では分からない職場環境をリサーチし、あなたに合った保育園を提案してくれます。
料金は一切かかりませんし、紹介してもらった保育園に応募するかどうかはあなた次第です。
久しぶりに合った友人に
「性格がきつくなったよね」と言われないためにも、早めに環境を変える事で問題を解決してみてはいかがでしょうか。
まとめ
保育士のイメージと現実とのギャップは、働く保育士にしか分かりません。一緒に働く事で分からなくなってしまわないように、慎重に職場選びをしましょう。今の職場が悪い環境なら、早めに縁を切る事も重要ですよ。